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転生とらぶる
Fate/stay night
1151話
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りに暖かいですが、いずれ時間が経てば冷えてくるでしょう。出来れば話の続きはどこか屋内でしたいのですが?」
「あ、うん。それもそうだよな。……ここからだと、遠坂の家か? それとも俺の家?」
「士郎の家は止めておいた方がいいかと。桜に聞かれるのはともかく、奴に気が付かれると厄介な事にしかなりませんから」

 ライダーの口調に、微かに険が混じる。
 その、奴ってのに色々とあるんだろう。
 話の流れから考えて、多分臓硯って奴だと思うんだけど。

「……じゃあ、私の城に来る?」

 ポツリ、と。周囲に響いたのは、イリヤの声だった。
 先程まではバーサーカーの消えた場所を呆然と眺めていたイリヤだったが、今は既にその表情には呆然とした色はない。
 バーサーカーに対する悲しみはあるんだろうが、それでも正気に戻っている。
 ……いや、バーサーカーを殺した俺が言えた義理じゃないんだけどな。
 イリヤがバーサーカーに対して抱いていた思いは、色々と特別なものがあったんだろう。
 その辺は全てのマスターが多かれ少なかれ思っている事ではあるが。

「いいのですか、イリヤスフィール」

 セイバーが尋ねると、イリヤは小さく頷く。

「ええ。それに、セイバーも城に来るのは久しぶりでしょう?」
「……はい」

 城に来るのが久しぶり?
 イリヤのその言葉に首を傾げる。
 もしかして衛宮が独自に動いていた間、既にイリヤと接触してたのか?
 まぁ、イリヤは初対面の時から衛宮に強い関心を持っていたのを考えれば、以前に城へ……自分の本拠地へ招いた事があったとしてもおかしくはない、のか?
 いや、どう考えてもおかしいと思うが……

「じゃ、行きましょう。……本当は招待したくない人もいるけど、私はレディだから貴方達も招待してあげる」

 そう告げ、イリヤは俺達を率いて森の中へと入っていく。
 招待したくない人云々の辺りで、俺達の……より正確には俺の方を一瞥してから。





「うわぁ……凄いわね」

 イリヤに案内されて森の中を歩き続けると、やがて視界に城が入って来た。
 それを見て、驚愕の表情で呟く凛。
 先程の桜が云々というのを忘れた訳ではないんだろうけど、目に入ってきた城の異様に思わず声に出たんだろう。
 ……いや、うん。城が云々って言ってたけど、本当に文字通りの意味で城だとは思いもしなかった。
 てっきり凛の家よりも大きいだろう豪華な屋敷とかだと思ってたんだけど……普通に洋風の城なんだよな。
 これ、どうやって建てたんだ?
 まさか日本の職人を集めて? それとも外国から移築? ああ、でもアインツベルンが魔術師の家系だと考えれば、そんなに不思議じゃないのか? どんな魔術を使ったのかは分からないけど。

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