Fate/stay night
1151話
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前に対して反応していた覚えがあるな。
「凛?」
「イリヤを殺すのは待って頂戴。衛宮君からちょっと詳しい話を聞く必要があるわ」
「……そうか。どうやらその話は俺も聞いた方が良さそうだな」
「ええ」
短く言葉を纏めると、セイバーとライダーを相手に睨み合いになっているグリフィンドラゴンへと声を掛ける。
「戦いはもういいぞ、こっちに来い!」
「GYAAAAAAAAAAAA!」
俺の言葉を聞くと、すぐに鳴き声を上げながらこちらへとやって来る。
圧倒的な重量と迫力を発しながら、俺の隣へと着地するグリフィンドラゴン。
そのまま、顔を俺へと擦りつけてくるのを、撫でてやる。
「それで、詳しい話を聞かせて貰えるんだろうな?」
「ええ。でもその前に……衛宮君、桜を助けるとか言ってたけど、どういう事なのか説明して貰える?」
「あ、そうか。遠坂は弓道部に顔を出しているって話だったからな。桜の事を知っててもおかしくないか。慎二の妹だったし」
「……そうね。それに今の私達には綾子も一緒にいるから」
うん? 今反応がちょっと遅かったな。
やっぱり桜ってのが何か関係あるのは間違いないか。
「それで、桜がどうしたの? 詳しく話を聞かせて貰える?」
「……士郎。ここは私から説明させて貰います」
そう言って前に出て来たのは……ライダー?
そうなんだよな、結局なんでライダーが衛宮達と行動を共にしていたのかの理由は不明だったんだけど、その桜とかいうのが理由だったのか。
特にその桜ってのがワカメの妹だって話を考えると、ライダーが向こうに協力しているのにも納得出来る……か?
「……貴方が桜に協力しているの?」
「はい。正確には私を召喚したのが桜なので」
「じゃあ、慎二は?」
「彼は偽りのマスターです。 彼の話によると、間桐というのは聖杯戦争で令呪を作り出した家系。それ故に、桜が私を呼び出して、慎二をマスターとする方法もあったとか」
そう告げるライダーの口調は、普段が冷静な分、憎々しげな色が宿っているのが強烈に印象に残る。
今の話を聞く限りだと、その桜って奴とワカメ以外の第三者がいたらしいな。
「それで、話を進めてくれる? 結局何があって桜を助けるって事になってるの?」
「……間桐の家には間桐臓硯という魔術師がいます」
「待って! 間桐の家の魔術回路は既に枯れてる筈でしょう!?」
魔術師だけに、ライダーの口から出た言葉は無視出来なかったのだろう。
凛が叫ぶ。
だが、ライダーは特に表情も変えずに周囲を見回し……一旦言葉を止めてから再び口を開く。
「とにかくここで話をしていては、使い魔の類に見られるかもしれません。それに、今はアークエネミーのおかげでこの周囲はそれな
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