第1巻……動き出す緋色の運命
1.2弾 新生活と初陣と……リサ編
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所にはいくつもの着弾の痕跡がありました……弾頭はゴムなのであらぬ方向に跳弾していったのか見当たりません。
遮蔽物に隠れてスグに弾倉交換してリサは物影から様子を伺います。
厄介な……足音の数は3、4人でしょうか……?
「なかなか勘が良いみたいねぇ……」
リサは、エプロンスカートのポケットからコンパクトを出し、物影からゆっくりと出して状況を確認すると……相手の生徒の数は3人……全員女子生徒ですね。
「出ておいでよー。時間ないよー?こいつらのタグもらっちゃうぞー?」
……明らかに誘ってますね……リサの隙ができるのを見計らって仕掛けてきたようですし。
再びエプロンスカートのポケットからご主人様に頂いたルーン護符を出したリサは同時に出した「魔石ライター」でルーン護符に着火します。
ルーン護符は魔力充填されていれば魔術使いでなくとも、魔石ライターで火をつけることで効果を発揮させることが可能なのです!
リサはタイミングを計り、遮蔽物から飛び出して……ルーン護符を床に叩きつけて起動させます!
燃え尽きた護符から効果が発揮されて……高さ200cm、幅150cm、厚さ30mmの氷壁がリサの目の前に生成されました。
そこに飛んでくるゴムスタン弾は全て弾かれて、跳弾。厚さ30mmの氷の壁をゴムスタン弾で抜くことができるわけもありません。
しかし、この氷壁は効力が20秒。その効力が切れた直後にリサは飛び出して右手で抜いたガバメントをぶっ放しながら牽制、一人の手を撃ち拳銃を弾き飛ばすと……BARを振り回すように腰だめに構えて引き金を絞り、近距離で弾幕を張ります。
「ンゥッ!」
リサは腰を落として息を止めてBAR、その全自動射撃の反動に耐えます。
1人の腹部に、1人の腕にゴムスタン弾が直撃。痛みに悶えるその人たちを無視して弾幕をくぐり抜けできた人の左手に抜かれていたナイフを右手のガバメントで弾き飛ばして回れ右しながら彼女の横腹に薙いだBARの銃身を叩き込み、吹き飛ばします。
そしてそのまま背後から迫っていた伏兵の鼻先に銃口を突きつけ寸止めです。
「よろしければ、貴女のタグ……いただけませんか?」
「は、はイィ……」
顔面蒼白でその場にへたり込む女子生徒からタグを受け取り、倒した生徒さんのタグをいただいた後に彼ら彼女らの手当てをして捕縛させてもらいました。
そして、試験終了のブザーが鳴り……後にリサはAランクの武偵にめでたく登録されました!良かったのです!
◯
……しかし、ご主人様はSランク武偵になっていました……ってええ!?ビルに潜んでいた試験官全員を倒した!?
何でしょうか、この激しく追い抜かれ
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