第1巻……動き出す緋色の運命
1.1弾 新生活と初陣と……ハヤト編
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グを全て失う危険性も孕んでいる。
しかし……
「そうですか……南郷試験官のタグを奪えば……」
「仕掛けてけてくるつもりか?」
「……もちろん!そのつもりです!」
オレはコートの中に繋がる絶界からデザートイーグルを引っ張り出しながら流れるように構えてセミオートで撃つ!
「む……ん!」
南郷試験官はさも当たり前のように抜いたナイフでゴムスタン弾を切り裂いた。
だが、それは想定内だ……オレはデザートイーグルを三連バーストにして連射、残弾全てを彼に撃ち出す。
スライドオープン状態になったデザートイーグルを絶界内に放り込みながら外套の中からオートクレールを引っ張り出した。
「……!超偵だと!?」
ナイフでゴムスタン弾を捌き、弾きながら南郷試験官の驚愕の声。それと共にオレの聖宝剣とナイフがぶつかり合い火花が散る。
刃を弾き合い、俺は距離を取ると同時に牽制のゴムスタン弾(.45ACP弾仕様)を三連バーストで彼の移動先を予測して弾丸をスライドオープン状態になるまで撃ち尽くし絶界にしまう。
回避行動する南郷試験官を追い詰めるべく、空いた左手で絶界からルーン護符(魔力充填してる物)を取り出して颶焔の器の燃焼で着火して試験官に向けて投げる。
氷結のルーンは彼の足元に着弾して護符が燃え尽きると同時に着弾地点が氷結状態になった。
南郷試験官はとっさに跳び上がり、氷結から逃れる……が彼が逃れた先には新たな護符が仕掛けてある。
バチチチチッ!バチバチバチッ!
帝雷のルーン護符が起爆してあたりにスパークと閃光が迸る!
「ぬおっ!?……ぐぅ……」
南郷試験官はさすがに痺れたようで、その場に倒れ伏した……が、俺は警戒を緩めない。
聖宝剣を絶界にしまうと、そろりそろりと距離を詰めて彼の体を縛ろうと手を伸ばすと……南郷試験官がカッと目を見開きオレの右腕を掴んだ!?……が……
「ぐぉっ!?」
再び感電した南郷試験官はそのまま沈黙した。
南郷試験官がオレの腕を掴んだ瞬間にコートに刻んでいた帝雷のルーンが起動したのだ。
あの一瞬で彼の体にはスタンガンを食らったような電流が流れたのだ、これで気絶しないほうがいろいろおかしいんだし。
しかし……南郷試験官の隙をつくことで倒したが、真正面からの戦闘じゃ手も足も出なかっただろうな……彼の身のこなしから見て本職は狙撃主だろうし……つか、ゴムスタン弾をナイフで切り裂くのは凄まじいとしか言いようがない。
オレは彼のタグを奪い、残りの試験官も捜索することにする……めざすはSランクだ。
◯
首尾よくオレは教官全員縛り上げた。
支給されたゴムスタン弾の残弾ゼロ、護符も使い尽くしてなんとか縛り上げ
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