序曲……物語の始まり
プロローグ その畢……旅立ちのH
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」
あぁ、そういうことか。
リサの言う時期とはオレと彼女が伊・Uを抜ける日が近いことを示している。
と言うのも、教授が俺たちに教える事は全て教え終わったと告げてきたのである。
この世界に生まれ落ちて早くも16年。俺もそろそろ将来を考えて武偵高に行こうと思ったのだ。
武偵……武装探偵になるために必要な知識は多く取り込んだし、シャーロック本人が教える事はないというのだ。素直に指示に従って置いて問題はないだろうと思う。
ちなみにリサは俺についてくるらしい。身の回りのお世話は彼女の好きにやらせている。
彼女曰く俺は「運命のご主人様」だと言う……意味がわからんが、こんなに可愛いメイドさんが自分からついてきてくれるのだ……断る理由もないので一緒に行くと約束した……事については色々と後悔した。
俺はもう童貞ではない……と言うかリサに食われました(意味深)
素の戦闘力も、お世話力も高いリサさんだったが、あっちまで戦闘力高いとは聞いてない。
昨今のメイド養成学校では生徒が望めば夜伽に関してもレクチャーするとかなんとか……リサからの情報なのであてにはできんがな。
しかもリサはナニだけの関係でもいいと言い出すからなんと言えばいいのやら……
「第2夫人の枠でもリサはご主人様に奉仕できるだけで幸せなのです!」……と言われたのでどうしようかと頭を抱えている……どうせオレは迫って来られたら押し返せないヘタレ野郎だと骨身にしみてわかった。
だからオレは誓う。リサを泣かす事だけは絶対にしない……と。
隣のレーンで機関銃を直立姿勢でぶっ放すリサの横顔はとても精悍で頼もしい……そんな横顔にオレは改めて彼女に惚れ直したのだった……
◯
「さて、今日2月28日をもって君たちの伊・U内での学績は抹消されたよ。今までよく頑張ってきたね……君たちそれぞれには僕からの餞別を贈ろうと思う」
シャーロックはリサに箒をオレには臙脂色のアルスターコートを手渡してきた。あと俺には剣と黒いガンケースも
「なんだ、このケースは……玉手箱じゃないよな?」
「今ここでは開けないように。あとリサ君、ハヤト君を食すのは構わないが……」
「……は、はい……なるべく抑えるように善処いたします……」
……リサは頬を紅潮させながらもじもじとする……わかりやすいな、おい……食われんのはオレだが。
「さて、君たちの道は君たちで切り開きたまえ。さぁ……行きたまえ」
シャーロックは待機させていたヘリに乗り込むよう俺たちに促す。
オレはリサの手を取り、歩き出した。
「教授。今までお世話になりました。オレ……もっと強くなるよう努力します!」
「君ならあるいは……ま
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