それぞれの聖戦……序章です。
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て、さっさと片付けるか!―――なーんてな。
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○sideラウラ
私は近くにいた凰とオルコットと合流したあと避難所に生徒を誘導していた。
ここのシェルターは強固だということは前もって聞いていたし前にも謎のテロがこの学園で起きたと聞いていた。
「諸君、焦ることはない!ここまでくれば安全だ!走るな、押し合うことは許さんぞ!」
私は穏やかに、時に怒号を飛ばして生徒たちを誘導する。……羊飼いにでも転職したほうがマシかもしれんな……この状況は。
そんなことをぼんやりと考えていると……私たちの前に[何か]が現れた。
「何だあれは……?」
「ゲ……無人機じゃん!?」
「こんな時に……無粋でしてよ?」
凰は明らかに嫌そうでオルコットは何やら憤慨すると言う反応している……いや、まて―――無人機だと?
「無人機だと……あれが?」
「ええ。そうですわ……ボーデヴィッヒさんは引き続き生徒達の誘導をお願いします。」
「そっちは任せるわ!あいつらはあたしとセシリアで迎撃するから。」
「ええい、戦闘は控えろ―――とは言えんか……。」
ISを準待機状態にしている2人を見て私もそれに習う。
「おい、オルコットに凰、ボーデヴィッヒ―――何をする気だッ!?」
教官はそう言いながら私たちを止めようとこちらに来る―――だがッ!
「処分は必ず受けます、今は……自分たちに出来ることをさせてください!」
「……ボーデヴィッヒッ!?」
「行くぞ!」
「もちろんよ!」
「続きますわ!」
立ち尽くす教官はに内心で謝りながら私はISを展開して飛翔した……申し訳ありません、教官ッ!
●
○side千冬
「クククッ……不謹慎かなこれは……」
私の教え子だったボーデヴィッヒのここ最近の変わり様には多少驚いてはいたが……あいつが私に逆らうとはな……人は変わっていくものか。
あそこまで力に固執していたあいつが……他者を寄せ付けぬことからドイツの冷水とあだ名を付けられていたあいつが他者と共に戦うなど考えられないと思っていたが……
「あいつらめ……この騒動が収まったら覚悟しておけよ……」
春奈も言いつけを守らずに単独で戦闘を開始したようだしな。
とにかく、生徒を避難させて教員隊で制圧に向かうか。
……諸君、死ぬなよ。
●続く
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