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インフィニット・ストラトス 自由の翼
それぞれの聖戦……序章です。
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っていく。

そして、一定の距離を取り、彼女は付かず離れずの距離を保つ。じわじわと戦艦に近づきながら。

「ハァァァ!」

鬼神の如き動きで無人機うを蹂躙していく春奈。

しかし、春奈がドゴス・ギアに当てられたのは偶然ではなかった。囮だということに彼女が気が付くのは数分後の事だった。




○side簪(第三者視点)

春奈と合流するために警報の鳴るIS学園敷地内を走っていた簪の前に立ちはだかるように何かが現れていた。直感で危機を悟った簪はISを準待機状態にしてそれらから距離をとる。

「……なんなの……この機体は?」

死を恐れずに向かってくる機械の傀儡。それらには生体反応(バイタルサイン)がなく人が乗っていない無人機だと明確に告げていた。

一つ目の青い機体に武者兜のような頭部を持つ赤い機体……その数は20。そして明らかに違う機体が1機いた。

[こんな少女が戦場に立つなんて……時代は変わるのね。]

「だれ……?」

その機体は大きなものだった。鋭く尖った機体デザインは緑系の色で塗装されており、背中には大型ミサイル8本を装備した背部バインダーに右腕には2連ビームガン。左腕には武装コンテナ兼シールドを装備している。

[私はレコア・ロンド―――ほかに語るべきことはないわね。あなたの名前は?]

「……更識簪です。」

簪に名を名乗った無人機の性別は女性のようだった。

「(無人機……いや、遠隔操作?それにしては自然すぎる動き……)」

簪は考え込むという愚を捨てて無人機に向き合った。ISは展開済みである。

[ル・コボル様の作る世界に共感したシロッコのために……あなたには悪いけれど死んでもらうわ。]

「……!(私じゃ勝てないッ!?……逃げるしかない。)」

簪は逃げることを優先にして飛んだ。そして、山嵐の最終安全装置を解除して無人機の群れにマーカーを付ける。

「フルバースト……ッ!」

ドドドドドドド……ッ!

轟音と共に撃ち出される48発のマイクロミサイル。次弾は瞬時に装填されていた。

閃光と爆音が咲き乱れ、黒煙白煙が巻き起こる。

視界を塞いでその場を離脱する打算を持っていた簪だったが、次の瞬間にはその考えが浅はかだったと思い知らされた。

[無駄よ……私から逃れることはできない。]

「―――ッ!?」

爆煙を切り裂き現れたレコアに驚き一瞬だけ身が竦んだ簪は間一髪でビーム刃を出力させた夢現で振り下ろされるビームサーベルを弾いた。

「……(逃げ切れないなら……お腹を括るしかない……。)」

考えを切り替えた簪は対峙するレコアと下に見える小破の被害で生き残った無人機の11機を見据えた。

「……やってやりますと
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