それぞれの聖戦……序章です。
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その中に見知った者がいたのでサーシェスは声をかけた
[ん?ヤザンじゃねぇか……お前もか?]
[ああ、今回はハンブラビでの出撃だ。ダンゲルとラムサスを連れて行く。]
ヤザンと呼ばれた鋭い目つきの男はサーシェスに物怖じもなく答えた。
[ハンブラビ3機編成……クモの巣だな?]
[ああ。初の実戦で使うのも気が引けるとラムサスがぼやいていたがな。]
それを聞いたサーシェスはなるほど、と頷いた。
[まぁ死なねぇ程度に頑張んな。]
[言われるまでもねぇよ。]と言い残してヤザンは去っていった。
戦いが好きという共通点を持つサーシェスとヤザンの2人。ただ、根本は違う。ヤザンは戦えるだけでいいのだ。
[さて、次の出撃の予定は……]
テーブルにグラスを残し立ち上がるサーシェス。そして、からんと音を立てて氷がグラスの中で踊るのはほぼ同時だった。
●
○sideRCI社
ひっきりなしに警報の鳴る管制室。ここはRCI社秘匿区域にある特別警戒の時に使われるオペレーションルームだ。
「RSの反応を確認!IS学園の襲撃を企てているようです!偵察機の映像―――来ます!」
オペレーターの声の後にモニターには映像が映し出される。
「この機体は?……Gシステム内のデータ照合します。」
それに対して待ったをかけるものがいた。
「使うまでもないよ。U.C.一年戦争後にジオン残党狩りとして結成されたティターンズのMSだね。機体はガルバディβ、マラサイ、ハイザックとギャプランでいいのかな?」
そう言いながら指令の席に座るのは腰までのある長い鮮やかな黄緑色の髪を結い上げている女性だった。
「さて、また襲撃にウチの技術を使ってくれたか。このツケはでかいぞ……ル・コボル」
オペレーターたちに聞こえないように言葉を紡ぐリボンズ。
「無人機50機が敷地内に侵入しました!」
「仕方ないね、ボクが出るよ。―――さて、久方ぶりに暴れようじゃないか……リボーンズガンダム。」
胸に下げた紅い角錐状のネックレストップに触れながら立ち上がるリボンズ。
身を翻しポニーテールを揺らしながら颯爽と司令室を後にする。
「(あくまでもボクの牽制……標的は天地と織斑姉弟、篠ノ之箒のISだろうね)」
そう推測しながらリボンズは侵入した無人機の迎撃に向かうのであった。
●
○Noside
試合当日の今日、予鈴が鳴りISスーツに着替えて待機していた春奈はまだ簪と合流していなかった。
「簪ちゃんどうしたんだろう……?なにあれ?」
何気なく東の上空を見た春奈の目に何かが見えていた。それは少しずつIS学園に近づいてきていた。
「……ど、ドゴ
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