いつの間にか2年ほど経過していた件
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
たらしい。
「しかし、テリーがねぇ…」
その半年後には、テリーが究極の魔物とやらに遭遇し、おかしくなってしまったと。
行方不明になったテリーはタイジュの国を不安にさせ、この国の精霊であったわたぼうも、姿を見せなくなったそうだ。
「じゃからワシらは新たなマスターを呼ぶことにしたのじゃ」
「それがさっきの少年、か」
恐らく俺の知っている物語に差異はない。
テリーは悪役だろうしクリオもこれから旅立つことになるだろう。
「それでケントよ。
パートナーとなる魔物を見つけたようじゃな?」
「あ、はい。
シャインとドラこうです」
「「こんにちは」」
俺は肩に乗った二匹を紹介する。
「ぶっちゃけた話、種族最強です」
「はっはっはっは!それは面白い!」
冗談だと思ってやがるな?まぁいいけど。
「ところでケントよ。
そなたはこの後に控えた用事はあるかの?」
「別にないですけど。
強いて言うならさっきの扉に向かおうかなって思ったくらいですかね?」
クリオ君の手助けとかは勿論として、勇者に会いたい。
手合わせとか色々してみたい。
「そうか!ならばクリオの事を頼みたい。
少しだけでよい、アドバイスをしてやれると良い」
「了解。じゃあ行ってきます」
「頼んだぞ!」
王様に見送られて先程の場所へ。
さて、すんなりとゴートゥー出来るけど、アドバイスってなにしたら良いんだろ?仲間集めとか?んー…まぁその場しのぎに良いこと言っとけば上手く転がるかな?
「痙攣ーーー!」
………ああ、そう言えばこう言うシーンがあったなぁ。
「ほ、ホントに大丈夫かよ…」
「ドラゴンキッズは紛いなりにもドラゴン。
潜在能力はマスター次第となる、魔物としても成長の期待ができる程だ。見た目で判断するなよ」
俺はクリオ君に近づきながら、ドラゴンの特性を説明する。
「あ、さっきの…」
「改めて、ケントだ。
今回、君についていくことになった。
本来なら二人同士に旅に出ることは無いんだが、緊急事態だからな。よろしく頼む」
「ホントに!?ありがとうございます!
俺、クリオって言います!」
「よろしく、クリオ君」
俺はクリオ君と握手をしあう。
隣にいるスライムがクリオ君の頭にのって、俺の肩に乗っているシャインを見つめた。
「…お前、ホントにスライムか?」
「……違うよ。けどスライムの系列なのは本当さ」
やはり同種には分かるものなのだろうか?
一応マネマネでスライムに擬態しているけど、よくわかったよな。
「まぁ良いや。オイラはスラお。
よろしく頼むぜ!」
「僕はシャイン。君達は僕が守るよ」
「俺っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ