誕生
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んなの…」
「何だよエルザ派って!?」
マカオとワカバはなんの事かわからないようだ。
「マスター、ミラはどうしたんだ?」
「ほっほっほ、妹を取られて不機嫌な姉の心境なんじゃろうな」
シュレとマスターもそんな話しをしていたという。
それから少し時間が経ち、ナツとリサーナが慌てた様子でギルドにやって来た。
「誰だ〜!タマゴ盗んだの〜!」
ナツは大声でそう叫んだ。
「卵が消えた?」
「私じゃないよ?」
卵が無くなってしまったらしい。
「ラクサス!お前か!」
「興味ね〜よ」
「エルザ!吐き出せよ!」
「おい、少し飛んでないか?話が」
必死に探すあまり、考えがへんな方向に行ってしまっているようだ。
「シュレ!おm」
「俺ではない。」
「はえぇよ!」
シュレに聞いたがシュレはナツが言い終わる前に答えた。
それにナツはすかさずツッコンだ。
「どこに行ったんだよ…俺の卵…」
ナツは目に涙を溜めてそう呟いた。
「あら、ナツの卵ならエルフマンが持ってたよ?」
「何で知ってんだよ!」
「抱えているのを見たから。」
重大なことをしれっと言うリーフにみんなは驚愕した。
エルフマンとはミラの弟であり、リサーナの兄でもある。
魔法は獣王の魂というものだ。
「ごめんよ…ナツ、リサーナ。」
「エルフマン!」
「エルフマン兄ちゃん!」
ナツの卵を抱えたエルフマンが立っていた。
エルフマンは夜は冷えるけどナツがほったらかしで寝てしまっていたからだと言う。
ピキッ
シュレの卵にヒビが入った。
「卵にヒビが…」
「生まれるの…?」
すると
ピキッ
「こっちもだ!」
ナツの卵にもヒビが入った。
『おおっ!』
「「「ん?」」」
「おっ!?」
「いよいよか!?」
ポーン!
卵が割れ、羽を生やした猫が出てきた。
『猫!?』
ナツの卵からは青い、シュレの卵からは黄色い猫が出てきた。
ふらふらと飛び続ける猫は、それぞれの卵の持ち主の頭に着地した。
「あい!」
「きゅい!」
「か〜わいい〜!」
『か〜わいい〜!』
生まれたばかりの猫をギルドのみんなが見に来る。そしてその中央にいるナツとリサーナ、シュレの顔は満面の笑顔だった。
「見てナツ、さっきまで皆カリカリしてたのに、あんなに嬉しそう!幸せを呼ぶ青い鳥みたい」」
「幸せか…じゃあ、こいつの名前、ハッピーだ!」
「あい!」
ナツが自身の猫に「ハッピー」と名付けた。
ハッピーはその名前が気に入ったようだ。
「ドラゴンのハッピーだ!」
「あい!」
『いや、ドラゴンじゃないだろ…』
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