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雷の第一世代
誕生
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「どうしたことか…」

ナツとシュレがギルドに加入して1年の月日が経っていた。そしてある朝。シュレはとあることで悩んでいた。それはーーーーー










ーさっきー

ゴンッ!

「いってぇ!」

いい天気だと思って外で寝ていたシュレの頭の上に何か、重いものが落ちてきた。何だ?と思い、見て見ると………

「卵ぉ!?」

卵。それも普通の卵ではなくよく見ると竜の爪のような赤い模様がついている。しかも自分一人では食べきれない…と思う。さてどうしよう。










ーーーーーというわけだ。

「マスターに言ってみるか…。」

そう呟き、ギルドへ向かう準備を初めた。
因みにシュレの家はギルドから歩いて5分程の家賃7万ジュエルのアパートだ。









ーギルドー

シュレがギルドに着いた丁度その時、ナツがシュレと色違いの卵を抱えて騒いでいた。

「ーーーと言うわけだ。」
「じっちゃん!孵らせてくれ!」
「バカモン!」

シュレが事情を一通り説明すると、ナツがマスターに頼んだ。しかし、マスターはそれを一蹴した。

「この世界に生命を冒涜する魔法などないわ!生命は愛より生まれる。どんな魔法もそれには及ばん!」
「何言ってんだ?じっちゃん。」
子供(ガキ)にはちょいと早かったかのぅ。」

マスターは尤もなことを言ったが、ナツは分からなかったようだ。

「つまり孵化させたければ一生懸命自分の力でやってみろという事だ!」
「普段物を壊す事ばかりしかしていないから、生命の誕生を学ぶには良い機会かもね。」
「エルザ。」
「それにリーフじゃねーか!」

エルザがマスターの言葉を簡単に言い替えた。すると今まで空気になっていたシュレが呟き、ナツがエルザの後ろにいるエルザの双子の妹、リーフ・スカーレットの名前を発した。

「エルザが帰って来たって〜!この前に続きやるよ!かかっておいで!」

そこへミラジェーン・ストラウス、通称ミラがやって来た。
ミラは魔人と呼ばれていて、次期S級とも言われていた。

「またケンカ〜…」
「ふっ、そう言えば決着がまだ着いてなかったな、ミラ!」
「へっ!」

エルザもやる気満々のようだ。

「ガリガリ女!」
「ヘソ出し女!」

エルザとミラが周りを巻き込んでのケンカが勃発した。

「レベル低〜…」
「エルザの奴…あれで俺達にケンカすんなって言うんだから…頭来るよな…」

カナとグレイが呟いた。
その時、

「ケンカはやめろ!」

ドカドカッ

シュレの飛び蹴りが二人に入った。

「「ウグッ!?」」
「いつもケンカすんなって言ってるだろ。
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