暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico40ドラゴンソウル〜The Boss of Lindwurm〜
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ケリオン君と二度と逢えない。その言葉が私を突き動かした。ケリオン君をどうにかしてこの世界に留める。そのために私は何だってする。
「すずか。ルシル達がアールヴヘイムに向かった。あとは僕が門を閉じるだけなんだ。さぁ、離しておくれ」
「ケリオン君はこれでもう永遠のお別れになってもいいの・・・!?」
ケリオン君は言った。門を閉じて二度とこちらの世界と繋がらないように自分を封印するって。次元世界っていう枠組みから外れた全く別の異世界アールヴヘイム。閉じるとか封印とかを度外視したとしてもそんな分かたれた世界、一度離れ離れになっちゃうと本当に永遠に逢えなくなる。
『ねえねえ! ケリオンだって楽しかったでしょ、こっちの暮らしもさ! 無理に帰らなくても良いんじゃない!?』
ジャスミンからの通信でアリシアちゃんも説得に参加してくれた。ケリオン君は「うん、そうだね」って小さく俯いた。
「でも僕はアールヴヘイムの転移門だ。この世界に存在すること自体が異質で・・・間違い。だから居なくならないとダメなんだ」
「っ! 私は、ケリオン君の意思を聴いてみたい! ケリオンローフェティタじゃなくて、ケリオン君の!」
神器は人じゃない。それはもう解ってる。解ってるけど、だからと言って二度と逢えないような関係になりたくない。これからもずっと私と、私たちと一緒に過ごしていってほしい。だって私は、ケリオン君のことが好きだから。実のらなくてもいい。せめて友達としてでもいいからこのまま一緒に・・・。
「僕は・・・。僕も、本当は・・・すずか達とこれまでのように楽しく過ごしていきたいよ」
「じゃあ!」
「だけどそれは無理なんだよ。僕だけの意思で決められない。僕の半身、錠のローフェティタが、アールヴヘイムに帰ると言って聴かない」
「それやったらさ。そのローフェティタちゃんって子を説得すればええんやない?」
合流したばかりのはやてちゃんがフォローに入ってくれた。アイコンタクトでありがとうを告げて、「そうだよ。きっと仲良くなれると思う!」私も説得を続ける。ケリオン君は儚げに微笑むと転移門の方を見た。そして「はは。やっぱりローフェティタはダメだって」ポツリと漏らした。
「僕たちケリオンローフェティタは神属が創りし至高の転移門だ。設置されたアールヴヘイムに座することが最大の存在意義。これはもう覆らない。だから・・・帰るよ」
「そんなのダメ!」
私たちとケリオン君が平行線のやり取りを続けていると・・・
「ケリオン見つけたぁぁぁぁぁーーーーーッ!」
上空からシャルちゃん、ううん、シャルロッテさんの大声が聞こえてきた。真紅の翼を羽ばたかせて私たちの元へ降り立ったシャルロッテさんは「急いで門を閉めて!」ケリオン君に
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