暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico40ドラゴンソウル〜The Boss of Lindwurm〜
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!》!!」
号令を下してニーズヘッグを突撃させる。神器の竜は氷花を砕き、「ぐぉぉぉぉぉ!!」スマウグに直撃した。それを確認し「今!」指示を出す。
――EOLH(エオロー)――
スマウグや汲み上げられた水塊を閉じ込める半球状の膜が展開された。ヨルムンガンドとフェンリルの二重結界。ソレが収縮を始め、俺は水塊の収束を解除した。
「むぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!」
スマウグが海水に呑み込まれた。結界に閉じ込められているため海水は漏れることなく、奴が逃れることもない。ジュウ!と水が蒸発する音がして、結界内が真っ白になる。完全に海水に全身が呑まれた。氷花が融けた分の水もプラスだ。確実に体内に水は入り込んだだろう。
(頼むから多少は弱っていてくれよ・・・!)
そう願わずにはいられない。直後「っ・・・!」結界内部が紅蓮の炎に満ち、そして打ち破って大爆発を起こした。爆炎と黒煙が空を染め上げ、「ぐぅぅ・・・!」爆風で吹き飛ばされるも「マスター!」フェンリルのもふもふした毛皮に抱き止められた。
「助かったよ、フェンリル」
「今の私はエインヘリヤルだけど、マスターの使い魔であることは変わらないから?」
フェンリルより離れてスマウグの方へ視線を戻している中、「門が閉まる・・・!」ゆっくりだが扉が閉まり始めたのが判った。
『みんな。時間制限が出来た。最後まで共に戦えないこと申し訳ない!』
『そんなことないよ、マスター』
『我々はアースガルドやその民と共に生きることを誓いし者』
『友のため、命くらいは懸けよう』
フェンリル、ヨルムンガンド、フレースヴェルグ、そして『あなたはシェフィの想い人だし、今は私のマスターだし』ガルムすらも声を出して応えてくれた。
「やるではないか、神器王! しかしこの手は我が幼竜の頃より幾度と弄された手段! 対抗策などいくらでも持っている!」
スマウグがその姿を現す。ニーズヘッグのおかげか黄金の1割程だけだが引き剥がされていて、本来の真紅に輝く鱗を覗かせていた。アールヴヘイムでの戦闘だからこそ得られた戦果。向こうの次元世界に戻り、なおかつオリジナルのヨルムンガンドが居ない中では絶対に得られない戦果だ。
「(今この瞬間、この世界だからこそ戦える・・・! だから・・・)すぅ・・・はぁぁぁ・・・。限界ギリギリまでやってやる!!」
『ヤヴォール!』
『イエス、マイマスター!』
『『承知!!』』
『・・・やる』
「頂くぞ、その神器!」
こちらとあちらの次元を繋ぐ転移門が閉じるまで残り僅か。閉まりきる直前まではヨルムンガンド達と共に「行くぞぉぉぉぉーーーッ!」スマウグをボコボコにしてやる。
†††Sideルシリオン⇒すずか†††
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