暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico40ドラゴンソウル〜The Boss of Lindwurm〜
[7/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ともしないスマウグ。本当に勝てるのか不安になってくる。

「(それでも・・・!)優雅華麗なる雪風吹き舞いたる氷結の地、その盟主たる凍結の女王に願い奉る。天より降るは艶やかなる調和。地より昇るは厳かなる軋轢」

ヨルムンガンド達の集中砲火によってその場に留まざるを得ないスマウグの上下にアースガルド魔法陣が1枚ずつ展開される。

「北より来るは虚ろなる勝利。南より迫るは愚かなる敗北」

続けて前後にアースガルド魔法陣が展開。

「東より発するは穏やかなる善意。西より生ずるは静かなる悪意」

さらに左右に展開されるアースガルド魔法陣。全6枚の魔法陣の前面に、魔法陣と同じ直径である10m級の氷雪系魔力の球体が発生する。

「原初に君臨せし其の意志の下に生まれる六方の混沌にて、表裏を摂理とせし世界を染め上げよ!」

詠唱完了。

冥女王の氷天(コード・ヘル)!!」

六方の魔力球より同時に放たれる絶対零度の集束砲コード・ヘル。俺の有する最強の氷結系魔術で対魔族で弱体化効果を持つ。ヨルムンガンド達の攻撃が中断され、俺の氷結砲撃が六方からスマウグを襲撃、着弾。派手な冷気と水蒸気を噴き上げながら奴の全身を凍結していく。さらに魔石2つを魔力炉(システム)に融合させる。

「我が手に携えしは確かなる幻想! 凶竜(コード)・・・殲牙(ニーズヘッグ)。スタンバイ!」

武器型神器を数十個使用して竜形に組んだニーズヘッグを8基と一斉展開すると、「ぅぐぅぅぅ・・・!」今まで以上の頭痛と胸痛に襲われた。いくら負担を軽減しようとも、今の壊れかけの俺に優しい環境であろうとも、起こるものは起こるようだ。

『マイスター!』

「大丈夫だ!」

アイリを安心させるべく即答。ニーズヘッグは普通の魔術とは違い、元々神秘を多分に有した神器による物理攻撃だ。チュールと同様に魔術師の体調云々で威力は落ちない。スマウグにはもってこいの一撃だ。コイツで黄金を砕き、ヨルムンガンド達の協力で奴をエーギルに沈ませてやる。これで倒せるまではいかないくても弱らせることは出来るはずだ。

「結界準備!」

ヨルムンガンド達に指示を出し、「其は九界に在りし全ての生命の源にして母たる海を司る者!」コード・エーギルの発動に必須な呪文詠唱を開始。ここから海面まで12kmほどあるため、汲み上げるのも一苦労だ。向こう側だと不可能な距離だな。

「マスター! 氷が融けそう!」

判っているさ。だがニーズヘッグを撃ち込むまで保てばそれでいい。下層雲海を突き破って汲み上げられてきた海水がスマウグを覆う氷花の直上で大きな塊へとなっていく。それと一緒に氷花も勢いよく融けていく。

「(少し心もとないが、これ以上は無理か・・・!)|屠殺粛清《ジャッジメント
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ