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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico40ドラゴンソウル〜The Boss of Lindwurm〜
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携えしは確かなる幻想!」

“神々の宝庫ブレイザブリク”から40近い武器型神器を一斉具現。その大半は対竜効果を持ったドラゴンスレイヤーだ。

軍神の戦禍(コード・チュール)!・・・殲滅粛清(ジャッジメント)ッ!」

号令を下して射出する。70mという巨体を前にすれば名高き神器もまるで爪楊枝。ガキン、ガキン、とスマウグの黄金の鱗に着弾した音が空に響き渡り、神器群は弾かれたあと魔力となって霧散した。

「マスター!?」「ルシリオン様!?」「我が友!?」

俺が逃げずに戦闘に参加したことに驚きを見せるヨルムンガンド達とガルム(も一応は喋れるようだが、ニヴルヘイム王家以外の者には喋ってくれない)。

「今は出来ない、逃げることなど! 最悪の時は逃げるかもしれない、すまない! だが今はまだその時じゃない! だから共に戦う! まずはスマウグを護る黄金を砕く! 第二波装填(セカンドバレル・セット)!」

さらに神器群を30と召喚。スマウグは「美しい! なんと素晴らしい!」俺の神器群に目を輝かせている。そんな奴へと「ジャッジメント!」神器群を射出。奴はまるで神器群を抱きしめるかのように両前脚を広げ、着弾時に閉じた。鱗に着弾する甲高い音、そして抱きしめによる砕かれた音が遅れて聞こえた。

「承知!」

ヨルムンガンドが全長50kmというその長い胴体を活かしてスマウグに絡みつき締め上げる。だが奴は「邪魔をするな神属がッ!」強烈な熱波を放ち、ヨルムンガンドを「ぐぉぉぉ!」引き剥がした。

「フェンリル、ガルム!」

「うんっ♪」

「・・・」

――IS(イス)――

フェンリルとガルムが同時に大きく開いた口より吹雪の砲撃を放った。スマウグの熱とフェンリル達の吹雪が衝突し、とてつもない水蒸気が発生する。視界が真っ白に染まる中、俺は「サードバレル・セット!」神器群の第三波である20弱の神器群を展開、そして「ジャッジメント!」全方位から一斉射出。

「フレースヴェルグ!」

「承知!」

大きな翼を羽ばたかせて、鋼鉄すら、下手な神器すらも寸断できる真空の刃を無数に水蒸気へと放つ。神器と鱗の衝突音の直後、フレースヴェルグの風刃が水蒸気を吹き飛ばし、健在さを見せつけたスマウグへ着弾。バチィン!と空気が爆ぜる音が響き渡った。

「くっ、やはりまだ足らないか・・・!」

スマウグが纏う鎧の如き分厚い黄金はどれ1つとして欠けることなく、なおも俺たちに美しい絶望を見せつける。奴は「改めて絶望を見せ付けてくれよう!」巨大な翼を羽ばたかせて移動を開始した。熱波を撒き散らしながらの突進攻撃。巨体を誇るヨルムンガンド達ですら悶絶しそうな一撃だ。

「(俺が受けたら影も形も残さずに消し飛ぶだろうな)アイリ!!」


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