暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico40ドラゴンソウル〜The Boss of Lindwurm〜
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マスター」

「フェンリル・・・。頼んだぞ!」

「イエス・マイマスター!」

フェンリルもまた下層雲海を足場に勢いよく駆け出し、「マスターの期待のためにも!」スマウグへ突っ込んでその鋭い牙で奴の尾に噛み付いた。それを見届けた俺はヨルムンガンド達に背を向け、転移門へと向かい始めたんだが・・・

「むおっ!?」

俺のすぐ側を何かが高速で通り過ぎ、その衝撃波で俺は体勢を崩されてしまった。急いで体勢を立て直し、何が通り過ぎて行ったのかを確認すると、「フレースヴェルグ!?」が転移門の扉に叩き付けられていて、体中の至るところが燻っていた。
ヨルムンガンド達の方を見れば、フェンリルは全身に魔力の装甲を纏っての体当たりや噛み付きなどの物理攻撃をし、ヨルムンガンドは口からルーンの砲撃を放ち、ガルムは吹雪を吐いての魔力攻撃を仕掛けていた。

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

接近戦を試みていたフェンリルがスマウグの右の翼に打たれ、悲鳴を上げながら大きく薙ぎ払われていた。数十トンという巨体を軽々薙ぎ払う奴の筋力はやはり凄まじい。下層雲海に叩きつけられゴロゴロ転がるフェンリルに「失せろ!」奴は炎のドラゴンブレスを吐いて追撃した。
しかしブレスがフェンリルに届く前にヨルムンガンドがスマウグにタックルしたおかげで奴の首は明後日の方を向き、フェンリルは火炙りという難から逃れることが出来た。今度はヨルムンガンドに標的を変えた奴がまたブレスを吐いたが、ヨルムンガンドは再び下層雲海に潜行して回避した。

「グローイ。私の友にして主よ。早く行きなさい・・・!」

フレースヴェルグは大きく羽ばたいて再びスマウグの元へ翔けて行った。そうは言うが、オリジナルのヨルムンガンドを筆頭とした神格持ちを相手にスマウグは善戦している。このまま何もせずに帰ることは・・・

「出来ないよな!」

――力神の化身(コード・マグニ)――

『それでこそマイスターだね!』

上級の強化術式マグニを発動し、俺の魔術師としての能力全てを強化する。治まるどころか徐々に強くなっていく胸痛と頭痛。俺はそれに構わず次の術式の発動をスタンバイ。

『エーギルを使うんだね!』

「いや。俺が単独で戦うならエーギルだが、ヨルムンガンドの存在が俺に冷静さを取り戻させてくれた、活路を見出させてくれた。死闘になることが解っている中での焦りほど自滅させる要因は無い。だから・・・まずはその黄金の鱗を引っぺがす!」

対魔の効果を有している黄金が全身にこびり付いているスマウグにダメージを与えるにはまずその黄金をどうにかしないといけない。それに全快中のスマウグの炎に、俺のエーギルが勝てるとも思えない。おそらく一瞬で蒸発させられる。

「スマウグを弱体化させるのが先だ。我が手に
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