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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico40ドラゴンソウル〜The Boss of Lindwurm〜
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様。今は貴方の成すべき事を成されよ。その為ならば我はこの命を進んで捧げましょう!」

「ヨルムンガンド!!」

俺の意思を無視してスマウグへ突撃するヨルムンガンド。スマウグは口より火炎のドラゴンブレスを吐き、ヨルムンガンドは下層雲海に潜行して回避をしては下方からルーンによる砲撃を発射。スマウグはその巨体さで回避は出来なかったが、翼による打撃で砲撃を弾き逸らした。

「シャル、君は先に帰るんだ! ここは俺たちでどうにかする! なんとしても門を閉めろ! 最悪、ヨルムンガンドに後を託して俺も帰る!」

「・・・信じてるからね! 必ず私の元へ帰って来なさい!」

「私、じゃなくて、私たち、な」

そう訂正するもシャルはすでに転移門の扉から溢れ出る純白の光の中へ消えた後だった。

『マイスター・・・!』

「ああ。このまま帰る真似は出来ない。せめめ戦力を増やそう・・・! 第二級粛清執行権限、解凍!」

第2のリミッターを解除して75パーセントまでの魔力を使用できるようにする。続いて魔石1つを魔力炉(システム)に融合させる。これでEXランク一歩手前くらいのXXXランクまでの魔力を使えることになった。この時点で魔術を使ったら確実に記憶を失うだろうな。しかし今はアイリとの融合、加えシャルとのメンタルリンクによる負担の分担がある。それに・・・

(ラグナロクの影響で失われたはずのアールヴヘイムの神秘が復活している。数千年の年月でこちらの次元の神秘が再生してくれたのかもしれない)

こちらで戦えば、向こう側以上に魔術師に成り易いし、魔術の威力や効果も本来のものに戻る。その事から早々に記憶を失うことはないと思う。まぁ絶対とは言い切れないが。まったく。今日1日でどれだけ記憶を失う覚悟をすればいいんだか。

「我が内より来たれ、貴き英雄よ。其は天体呑み込む狼、其は世界に風舞わせる鷲、其は氷零の地の番兵なる犬。現れよ、フェンリル、フレースヴェルグ、ガルム!」

とにかく今はスマウグ撃破だ。“英雄の居館ヴァルハラ”から“異界英雄エインヘリヤル”としての神格持ちの狼と鷲と犬を召喚した。

「フェンリル、フレースヴェルグ、ガルム!」

俺の側に控える召喚したばかりの3頭の巨大生物の名前を呼ぶ。オリジナルではないため神秘は数段下がるが、オリジナルのヨルムンガンドと合わせて4頭の総攻撃ならスマウグもタダでは済まないはずだ。

「スマウグ竜の撃破を命ずる! この世界の生命に被害を出すことなく、しかし手段は問うな!」

ニヴルヘイムの番犬たるガルムが雄叫びを上げて下層雲海を駆けて行き、フレースヴェルグも美しい女性の声で「我が友グローイの願いだ。引き受けよう」かつての敬称で俺を呼んだ後、大きな翼を羽ばたかせて翔けて行った。


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