暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico40ドラゴンソウル〜The Boss of Lindwurm〜
[13/13]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ような音が続き、閉じられていた扉が開き始めた。すると咆哮の声量がさらに大きくになる。さらに何かしらの攻撃を受けているのか扉にヒビが入り始め、ボロボロと崩れ始めていく。

「おのれ・・・! 神器王ぉぉぉぉぉぉーーーーーーーッ!!」

扉の隙間から這い出て来たのは真紅の鱗に覆われた巨大な両腕・・・ではなく前脚。続いて出て来たのは竜の頭だった。ところどころに黄金に輝く鱗があるが、真紅に輝く鱗の面積の方が広い。

「このスマウグをここまで痛めつけてくれるとはなッ! だが、我は勝ったぞ、あの神属どもに! あとは貴様から神器を奪い取り、そして再び彼の地へと帰るのみだ!!」

黄金竜スマウグ。リンドヴルム首領だった者の正体。魔界最下層にてあらゆる財王を集め、何百年と眺めるコレクター。アールヴヘイムにて、ルシルの去りし後もヨルムンガンド、“エインヘリヤル”のフェンリル、フレースヴェルグ、ガルムの4頭と死闘を繰り広げた。そして・・・勝ったのだ。

「今は貴様に勝利を譲ろう! しかし! 僅かな休息の後、我は必ず貴様の前に現れよう!」

とうとう全身が転移門の扉の隙間より現れた。黄金と真紅の斑模様と化しているスマウグの体面。そこにはもう神々しさも荘厳さも何も無い。

「グァハハハハハハ! 楽しみぞ、楽しみぞぉぉぉぉぉーーーーーーッ!!」

スマウグは大きな翼を羽ばたかせ、いずこかへと飛び去って行った。そして残された傷だらけの転移門、その扉はゆっくりとだが再び閉まった。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ