暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico40ドラゴンソウル〜The Boss of Lindwurm〜
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ない。
「ケリオン・ローフェティタ! 門はあとどれくらいで閉まる!?」
「ちょっとうるさい剣神。そう騒がなくても間もなく閉じるから。ケリオン、早くこんなシケた次元にお別れしましょうよ?」
ローフェティタさん(ちゃん付けは出来なかった。なんとなくそんな雰囲気だから)がそう言ってケリオン君の背中におぶさった。私はもう何も言えなくて、出来なくて、俯いた。ローフェティタさんは「必ず彼を助けなさいよ」ルシル君を一度だけちゃんと見た後、光となって転移門の方に消えて行った。
「それじゃあ・・・僕も行くよ。ごめんね、ありがとう」
ケリオン君も踵を返して霧散し始める。私たちは「ケリオン君!」の名前を呼ぶ。もう引き止められない。それならもう「ありがとう!」お別れをきちんとしないと。溢れる涙は拭わないまま、私は努めて笑顔を作って手を振る。するとケリオン君もまた手を振り返してくれて・・・消えた。それと同時に、ゴォン、っていう大気を震わす轟音が。転移門の扉が完全に閉まった音だった。
「・・・ふぅ。終わった・・・」
シャルロッテさんがその場にへたり込んだ。その言葉とその様子に、私たちのリンドヴルム攻略戦が今、終わりを迎えたんだということが判った。なのはちゃん達もホッとその場に座り込んでいく。私は膝から崩れ落ちて・・・ペタンと女の子座りになる。
(本当に居なくなっちゃったんだね、ケリオン君・・・)
「ジャスミン。リンドヴルムの壊滅と神器の返還を確認しました。回収をお願いします」
『了解しました! これより転送しますのでその場で待機をお願いします!』
こうして、私たちはジャスミンへと転送されて、墜落して行くリンドヴルムの本拠地だった天空城レンアオム、そして一番下からゆっくりと霧散していく転移門“ケリオンローフェティタ”を背に無人世界を脱出、管理局本局への帰路へと着いた。
・―・―・―・―・―・
空を進む巨大な浮遊島・天空城レンアオムが海上に墜落、静かに海底へと沈んでいく。そして空に浮かぶのが黄金に輝く門――転移門“ケリオンローフェティタ”のみとなった無人世界。夕日に照らされることによって輝きはさらに強まり、無人世界の大地を黄金に染め上げている。その転移門も足元から少しずつ消失していっている。アールヴヘイムへと帰還するための転移中だ。
「グォォォォォォォォォアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッッ!!」
そんな転移門の扉の内側から世界に響き渡るほどの大きな咆哮が発せられた。そしてギギギと金属がすれ違う
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