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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
039話
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深く信頼し合い理解し自分の全てを任せることが出来るまでに高められている絆があるからこそ恋人である彼のことを心配している。彼が攫われた時など凄まじい絶叫を上げたほどだ。

「兎に角、ジークの為にウォーゲームが終わり次第レスターヴァ城に乗り込もうぜ!」
「また無茶な事言いやがるぜ………だが超賛成だ!」
「なんだかんだいってアランさんも結構乗り気っすよね」
「えっ今ハンサムって言ったか!?」
「言ってねぇっすよ!?」
「冗談だ、昔ダンナが言ってたギャグだ」
「親父んな事いってたのかよ………」

自分も知らなかった親父の新しい一面のような物を発見してしまったギンタは複雑そうな表情をしながら新しく回ってきた肉に齧り付こうとするがそれが何時の間にかなくなっていた。気づけば隣にドロシーが座っており肉を食べていた。

「あっドロシーそれ俺の!」
「いいじゃない一つぐらい、私まだ食べてなかったわけだし」
「そうやでギンタ。それにまだ仰山あるから心配しなさんなや」
「―――なら俺の分も追加作ってもらおうかな」
「ああええでって誰やっ!?」

いきなりした背後からの声に思わず飛び退くようにジャンプして後退するナナシ。そこに立った居たのは全身に真紅の鎧を着込み深々と仮面を被っている男であった。

「誰やお前は!?」
「ふむ中々いけるが味付けが濃いんじゃないのか?」
「そ、そないか?」
「ってそうじゃないでしょ!?何平然と食ってるんすか!?これはおいらの祝勝会っすよ!?」
「ケチケチした事を言うな、まあ俺が誰かと言われればこのピアスを見れば解るだろう」

そう言いながら髪を靡かせながら触れたピアスが揺れる、耳に付けられていたのは赤く染められたナイトクラスを示すピアス。

「チェスの!!」
「ナイトクラス!?」
「でもピアスが赤いっすよ!?アランさんどういう事っすか!?」
「俺も解らん………6年前のウォーゲームにはそんな奴は居なかった……」

突如として現れた謎のナイトクラス、声からして男のように感じるがノイズのような物が走っているのか完全に判別は出来ない。

「まあいい。俺はこいつを渡せとクイーンから言われただけだ」
「クイーン、ディアナから!?」
「そぉら」

そう言いながらドロシーへと投げたのは小さなARM、ARMに深く精通しているドロシーはそれがディメンションARMの一種で映像を記憶するタイプのものだと理解した。

「確かに渡したぞ。ではな」
「待ちなさい!!!私のジーくんは如何してるのよ!!!?」
「………?何を言っているのか良く解らんが俺は知らんな」

首を傾げながら消えていった男を見送りドロシーは思わず握り締めていたARMを見つめた。恋人への思いを増して行き自分の気持ちは先走り焦りば
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