Life21 蠢く者達
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何ざ今更どうでもいいんだよ!それよか、ビジネスの話にしようぜ?俺が依頼していたのはどの程度まで進んだ?」
「インドラのは40%でハデスは60%だ」
「俺の《・・》って、聞いたんだぜ?ハデスの爺さんの方は聞いてねぇぞ?つか、何で俺の方の進捗率よりハデスの爺さんの方が上なんだよ?」
「勿論、進捗率の速度を上げるための追加の等価を払ったからだ。同じにして欲しいなら、お前も払えばいい」
これでもインドラの態度は、見る者が見ればそれだけで昇天して仕舞いそうなほどの殺気とプレッシャーを放ちながら話しているが、当のKraは相変わらず淡々とした様子だ。
まるで恐怖と言う“感情”がない様だ。
「HAHAHA!俺を前にしてのそのマイペースぶりは、相変わらずすぎて称賛に値済んぜ?」
「称賛している余裕があるのか?禍の団の内の一派を率いているのは曹孟徳の子孫、お前のとこの奴だったはずだ。他から白眼視されるぞ?」
皮肉に対しても淡々と受け流すKra。
「その時はその時だ。――――んじゃ、追加発注すっから頼んだぜ?俺はこれから表向きのテロ対策へ向けて、ゼウスのクソ親父やオーディンのクソ爺に聖書の鳥類や哺乳類どもとの会談だ。メンドクセェ」
そう言い残してその場から歩いて去ってしまった。
Kraも何時までも残る理由など無いので、帰還のためにまた音も転移魔法陣も無く、その場からいつの間にか消えていた。
残ったのは、最初にインドラの付き人が出したお茶と茶請けだけだった。
−Interlude−
既に夏休みの後半を切っていた日、士郎や一誠達はグレモリー家本邸前の駅にて夏と冥界との別れをしていた。
士郎は今だに心なしか、疲れが溜まっているようだったが。
そんな士郎に、一誠達との別れを忍んでいたグレモリー公爵とヴェネラナ夫人が来た。
「疲れている所すまないが、少しいいかい?」
「あっ、はい」
グレモリー公爵に話しかけられた士郎は、慌てて即座に立ち上がった。
「今回の帰郷で、リアス達の特訓とテロリストたちの撃退の協力も本当に有り難う。士郎君やご友人の方々が居なければ、如何なっていたか分からなかったよ」
「当然の事をしただけなのでお気になさらず。それにあのモードとレウスはどちらかと言えば好戦的な方なので、不謹慎な話ですがそれなりに楽しめた筈ですから礼には及ばないかと」
「相変わらず謙遜過ぎますわ。ですけど、その様に言ってもらえると安心ですわね」
士郎の建前では無い本心からの気遣いに、2人とも安堵する。
「しかし、何所までいっても君は人間で私たちは悪魔だ」
「貴方、何を?」
お礼から一転、不躾すぎる
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