Fate/stay night
1150話
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発の意味もある。
真上から叩きつける攻撃を身体を半身にして回避し、袈裟懸けに振るわれた一撃は後ろへ下がって回避し、横薙ぎの一撃はしゃがんで回避する。
暴風としか表現出来ないような、バーサーカーの連続攻撃。
そこで振るわれる一撃を回避し続ける事、約10分。
それだけの間、延々と攻撃を回避し続けているとやがて焦れてきたのだろう。イリヤが苛立たしげに叫ぶ。
「バーサーカー、とっととその攻撃を回避するしか脳のない虫を潰しちゃいなさい!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーー!!!!」
イリヤの言葉と共に、更に振るわれる攻撃の速度が増す。
普通のサーヴァントであれば、まず回避し続けるのは不可能なその一撃は、しかし相変わらず俺に命中するようなことはなかった。
正真正銘の全力。
バーサーカーにはこれ以上の上はないと判断し、俺が混沌精霊のスキルを思い出した中で最大の恩恵とも言える存在を口にする。
「直撃、愛」
その言葉を口にした瞬間、俺の身体には不思議な……それこそ、信じられないような不思議な力が漲る。
同時に、バーサーカーの攻撃を回避続けながら右手に生み出した炎を圧縮し、圧縮し、圧縮し、更に圧縮する。
そうして極限まで圧縮された炎はプラズマと化し……
「終わりだ」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーー!!!!」
雄叫びと共に振るわれた岩の斧剣を回避して、その胸へと叩きつける。
瞬間、俺の手の中にあったプラズマが解放され、バーサーカーそのものを飲み込むかのような眩い光となり……それが消えた時、そこには既に何も存在していななかった。
それこそ、バーサーカーを構成している魔力も、岩の斧剣の破片も、血も、肉も……何もかもが。
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