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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第206話 ファントム・バレット
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笑みだ。
「まぁ、とりあえず この世界での危険はなくなったんだ。連中が倒れた以上、シノンを狙ってたヤツも姿を消した筈だし」
「……だな。《GGO内であの黒い銃に撃たれたプレイヤーは現実世界でも死ぬ》。……狂気地味た伝説を作るのが、奴らの目的で、闇雲に殺人を繰り返す様な連中でもない。……必ず何かを求めているんだから、な。……だが、シノン。念のために警察に知らせておいた方がいい。……近くにまだいる可能性は捨てきれないからな」
リュウキの言葉に、キリトも頷いた。この戦いが、本当の決戦が終わるまで、シノンの傍から離れなかった筈だから。
だが、シノンは首を捻る。
「……でも、110番して、一体なんて説明をしたらいいの? VRMMOの中で同時殺人を企んでいる人が……、なんて言っても絶対にすぐには信じてくれないでしょう?」
それを訊いた2人は、それも道理だ。と唸った。
「ん〜〜……確かに、なぁ。なんか案はない? 警察にリュウキの名前を出す〜とか」
「……いったいオレは何者だよ。デス○ートの○ルか? オレは。 んな権限は持ってない。……が、オレたちの依頼主なら、信じる。……と言うか間違いなく思うだろう。だから、其々の人たちに……っと」
「……ああ、確かに(……でも、ちょっと古い気がする。その例え)」
リュウキが最後まで言うのを辞めたその理由を、キリトも察した。
「ん? どうしたの?」
シノンはリュウキ、そしてキリトのほうを交互に見て、訊いた。
「いや。……直ぐに信じてくれる人が傍にいる、とは言え、シノンの所へといかないと行けない、だろう? ……
現実
(
リアル
)
の情報は御法度だ、と言う事だ」
「うんうん……。非常時とは言え、まさか ここで住所や名前なんか訊けないだろう……?」
2人はベテランVRMMOプレイヤーだ。だからこそ、マナー違反行為くらい熟知している。それは恐るべき、と称される行為なのだ。リアルの情報、と言うのは。
「来てくれる……っ!」
シノンは、この時 思わず 来てくれる事に喜びを感じていた事に気づいた。だから、直ぐに口を噤む。……2人には聞こえてなかったのは僥倖だった。
1度、2度と頭を振ると 口を開いた。
「いいわ。教える」
そう、はっきりと答える。先ほどよりも大きな声、そして 2人にもそれは届いていた。
「大丈夫か?」
「……う〜ん、そうだよ。大丈夫なのか? 現実の、話は……」
2人の顔を見て、呆れた様子になるのはシノンだ。
「だってもう今更じゃない。これだけ、話したんだから。……それに」
シノンはゆっくりと頷くと、真剣な表情へと変わる。慈しむものへと……。
「……私、自分から昔の事件の事を話したの、初めて
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