神を超える悪夢 後編!!
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「俺がDFですか?」
俺は響木監督に問う。
「ああ、だがDFといっても攻撃的DFだ、チャンスがあったら上がって積極的にゴールを狙って欲しい」
「でも俺、足が…」
そう俺は足に鋭い痛みが走っていて、そんな距離をそんなに走れるわけはない。
「お兄ちゃん、これ…」
「これは…?」
「病院の先生がもしも試合の途中で効果が切れることがあったら、本人の意志の次第で、この薬を使いなさいって」
「応急処置用の痛み止めか…」
「うん…、でも試合が終わったらすぐに病院に行ってね…!」
「勿論だ…!」
─────────
FW 染岡 豪炎寺
MF 一之瀬 鬼道 マックス
DF 風丸 壁山 雷藤 土門 栗松
GK円堂
以上が後半のフォーメーションだ。
「へぇ、雷藤をDFに回したのか…」
黒薔薇が呟く。
「クカカカッ!さあ!後半も楽しませてクレェ!!」
影宮の雄叫びと共に後半が始まった。
後半は俺たちのボールからだ。
俺はまだ痛み止めが、そこまで効いていないのであまり動かず、その場に止まる。
その間に豪炎寺と鬼道が上がっていき、シュートを放つ。
「ファイアトルネードォォォ!!」
「ツインブーストォォ!!」
先程この強力なツインブーストFが影宮のブラッディ・ハンドを打ち破り、同点に追いついた。
でも…黒薔薇の言うことが本当なら…!
「ブラッディ・ハンド改ィィッ!!」
ギュルルルルルッッ!!
その進化した地獄へ誘うような黒い手は、ツインブーストFをいとも簡単に手に収めた。
「な、なんだって!?」
鬼道が叫ぶ。
「ハハハッ!アレェ…?こんなものだったか…?退屈させんなよぉ」
影宮はそう呟くと、前線にボールに蹴る。
ボールを取ったMFの無藤はさっき俺を抜いたドリブル技で一之瀬、土門を抜き去った。
「……黒薔薇…!」
そしてそのボールが遂に黒薔薇へと渡ってしまった。
「いくぞ…!円堂守ぅっ!」
黒薔薇は上空にボールを蹴り上げると、消えたように錯覚するほどのスピードで上空に上がり、ボールを蹴り落とした。
「デスサイスゥッ!!」
ゴヴオオオオオオオオオ!!
まるで死の鎌を想像させるような、禍々しいオーラのシュートはブロックに入った俺たちを簡単に吹き飛ばし円堂に向かい、うなりをあげて襲い掛かる。
「来い!!」
円堂は上半身を最大限に捻り、右手に力を溜め魔神を具現化させる。
「マジン・ザ・ハンドォォォ!!」
グオオオオオアアアアア!!
魔神の雄叫びと共に、ボールが魔神の手に当たった瞬間、凄い音が響く。
ズゴゴゴゴォォォォォ!!
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