038話
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。これが私のガーディアン"ブラインディングバード"じゃ」
ヴィーザルの頭上で羽ばたく枯れ木の巨鳥。その巨鳥が触れた植物全てが腐り崩れ去っていく、つまりジャックのような植物使いにとって天敵のARM。
「このブラインディングバードは敵が出す全ての植物を腐らせる事が出来るARMじゃ。さあ如何するジェイクの息子よ?お前の父ジェイクもこの力の前に敗れたのじゃ」
「こいつが……!」
植物を主にしその力を借りて攻撃防御をする植物使いにとってそれを腐敗させる力は最大の敵。火などに強い植物は存在するが植物自体の腐敗は正に天敵。
「おいらは負けないっす!!ジークさんを救い出すためにも、そして故郷で待っている母ちゃんの元に返るためにも爺ちゃんを倒すっす!!これがおいらの奥の手!!!」
右手に嵌めていた大粒の宝石がはめ込まれている指輪を取りそれを強く握り締めながら一気に魔力を込めていく。ジャックの体から溢れかえっていく魔力が次々と指輪に吸い込まれていくかのように消えていく様は正に異様そのもの、ある種ファヴニールの召喚の際にも似ているような印象を受ける。
「余りにも強力すぎて大爺様も封印するしかなかったARM!その名も」
「鬼火属フォレ!目覚めろ!!」
カルデアの大爺もファヴニール級に厳重な封印を施していたARMが魔力による枷が解かれ今目覚めた。
「呼っばれて飛び出てじゃんじゃぁ〜んのぽよよよぉ〜ん!!!」
「へ?」
「え?」
「ひょ?」
……ドロシーの恐ろしげなARMの説明を聞いていた一同はどれほど強大で恐ろしいファヴニール級のガーディアンが出てくるかと思っていたら現れたのは妖精サイズの小さな男のような姿をしたガーディアン。
「あれが恐ろしいガーディアン………?」
「メッチャキュートやな」
「あっれ〜?私も見るのは初めてで〜」
「いやあれとんでもねぇARMだぞ」
「ああ、凄まじい勢いでジャックの魔力を吸っておる」
アランとガイラの言葉通り発動してからジャックは明らかに苦しげに膝を付いている、メヒィトスもARMに戻している所を見ると魔力がすごい勢いで消費され続けていることになる。
「(可笑しいっす……こ、こんなに小さいのに……なんて魔力を………!!)」
「ご命令をボス!イッヒヒヒヒ!!!」
「あ、あいつを……倒すっす!!!!」
悪戯小僧のように笑うフォレに指示を出すジャック。これほど小さい為に不安にもなるがただ出しているだけで此処までの魔力を喰らっているという事実がガーディアンの凄さを物語っている。
「了解しましたーはい!(パチンッ!!)」
「なっなにぃ!?」
フォレが一度指を鳴らすとブラインディングバードの体が一気に炎上し10秒もしないうちに燃やしつくし灰にし
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