第27話 三途の川での死闘
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までに、様様な怪物や化け物たちに遭遇した。
最初の鬼、そして餓鬼共。百鬼夜行に魑魅魍魎達。
様々な奥義を尽くし息も絶え絶えにようやく龍馬の元に辿りついた。
必殺の髪切り丸もすでにぼろぼろになっていた。
「坂本龍馬殿ですね?」
四朗は龍馬に尋ねたが、龍馬の反応はなくただただ前を見据えているだけだった。
「いっしょにきてもらおう」
四朗は龍馬の手を引いたが微動だにしなかった。
龍馬の足もとをみると何本もの手が龍馬の足を押さえつけていた。
四朗はぼろぼろの髪切り丸でその手を打ち据えたが、次々を現れ消え現れ消えとイタチゴッコだった。
「龍馬殿、あなたはまだ死ぬにおしい人だ。我らに手を貸してほしい」
四朗は叫んだ。
「あなたの願いはなんですか?こんなことで終わってよろしいのか?龍馬殿!!」
四朗は無反応の龍馬の肩を必死に揺さぶった。
「わしの願い?」
龍馬はぼそりとつぶやいた。
「その通りです。生きたいと思いませぬか?今までとは違う生き方をしたいと思いませぬか?」
四朗は畳み掛けた。龍馬の意志が生きたいと願うなら転生は可能だからだ。
「今までと違う生き方・・・・・・・・・」
まっすぐにしか見ていなかった龍馬が四朗を見つめた。
「わしゃ、生きたいぜよ。自由に生きてみたいぜよ」
そう言い終わると龍馬の魂の元に光がさした。
(いまだ!!)
四朗は逆十字を切ろうとした刹那、船を漕ぐかいが四朗の頬をかすめた。
「そこまでだ。霊界を狂わす者よ」
船頭の姿をした一つ目の化け物がゆっくりと四朗の元へとちかづてきていた。
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