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明日、お稲荷さん作ってくるので許してください!!!
朝になっても
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〜朝、教室〜
八時十五分、チャイムと同時に教室に駆け込んできた少女がいた、綾杜皐月季だ。
クラスの皆は、突然のことにしばしの間驚いていたが、入ってきた皐月季に気づくと、顔を見合わせ吹き出した。担任は、苦笑いをこぼしながら皐月季に座るように促した。
皐月季が、このようにギリギりに教室に駆け込んで来るのは、これが初めてではないのだ。ほぼ毎朝の事だ。
今は、四月。皐月季が、この高校に入学してからまだ一ヶ月もたっていない。それでも、皐月季の明るい性格や、美少女なのにソレを鼻にかけず誰にでも同じように接する事から、自然と友達も多くなっていた。
そんな、皐月季が朝ギリギリなのには理由があった。
皐月季には、本当の家族がいない。
皐月季は、生まれてまもない頃施設の前に、捨てられていたらしい。
そのことで、荒れそうになった時止めてくれたのが施設の人達だった。
今では、そんなこともなく平和に暮らしている
その、施設にはいろんな子供がいる。皐月季は、一番長く施設にいるのでほかの子供たちの、お姉さんみたいになっていた。なので、朝などはいろいろと忙しい。
子供たちを起こし、準備をさせたり、みんなの分の弁当を作ったりと大変なのだ。
クラスの皆は、そのことを知っているので、皐月季が朝ギリギリなのも笑って見過ごせすのだ。
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