5部分:第五章
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待するのが人というものである。
「じゃあできたら呼んでくれ」
「ああ、それにしても晴れた顔になったな」
「そうかい?」
「あの不吉な相が奇麗に消えている」
リーはディックの顔を見て言った。
「危機は去ったな」
「そうか、それは何よりだ」
その危機が何なのかはわかっている。それを聞いたうえで顔を綻ばせていた。
「じゃあな。後は大丈夫だからな」
「ああ」
「店が出来たらそれから避けられた祝いだ。いいな」
「わかったぜ。じゃあどんどん奢ってくれよ」
「金はあまりないがな」
「ちぇっ、しけてやがんな」
最後にそんな話をした。そして別れる。ディックは不気味な髑髏にその命を助けられ不吉なものから逃れることができたのであった。
髑髏の微笑み 完
2006・10・1
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