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異界の王女と人狼の騎士
第六十話
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羽織って部屋を飛び出していった。
 
 謝っておくべきなんだろうけど、寒空の中、ベランダに転がされていたことが少しむかついていてたこともある。何か謝る気にならなかった。大人気ないよな、相手は子供だっていうのに。
 バイトが終わって学校に行く前に謝ろう。
 俺はそう思いながら自転車をこぎ出したんだ。


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