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異界の王女と人狼の騎士
第五十九話
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女の顔があり、俺と彼女の唇はくっついたままで、俺は王女を抱きしめていたんだから。
 俺は自分がやったことに驚くき、思わず抱きしめた手を離してしまった。

 やっと束縛から逃れることができた王女は、その美しい顔を怒りに満たせ俺を睨みつけると、大きく右腕を振りかぶった。
「この下種野郎がっ!! 」
 
 衝撃を感じたときには俺は再び意識を失っていたのだった。

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