Fate/stay night
1149話
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術の重ね掛けがお前の宝具だったな? どれだけの残り回数があるのかは分からないが……精々切らす事がないようするんだ、な!」
最後の一言と共に、一気に前へと向かって踏み出す。
身体を形成している魔力を放出する、混沌精霊に含まれているスキル、魔力放出を使い、一気にバーサーカーとの距離を詰める。
「■■■■■■■■■■■ー!」
雄叫びを上げ、俺に向かって岩の斧剣を振り下ろすバーサーカー。
へぇ、この速度にきちんと合わせている辺り、さすがと言ってもいい。
けど、甘い、今の俺は以前の格闘以外にも使える攻撃方法があるんだよ!
「影槍!」
その一言と共に、俺の影から伸びた影で出来た槍。
俺の魔力をたっぷりと込め、影精をこれでもかと練り込み無詠唱のスキルで発動したその魔術は、鋭利な切っ先を真っ直ぐバーサーカーへと向かって突き立てんとする。
それを防ごうとして岩の斧剣を振るおうとしたバーサーカーだったが……
「させると思うか!」
念動力を使い、岩の斧剣の動きを空中へと固定する。
そうして、放たれた影槍は音もなくバーサーカーの胸へと突き刺さっていく。
「くたばれっ!」
勿論俺が胸へと影槍が突き刺すだけで済ませる訳がない。
体内に入った状態で影槍を爆発的に周囲へと広げ、バーサーカーの体内を破壊し尽くす。
体内から突き刺さる影槍が身体を突き破りながら、いたる場所からその切っ先を現した。
「■■■■……」
苦痛の声を上げて地面へと倒れ込むバーサーカー。
さて、これで蘇生魔術を何度消費させた?
今見ている時点でもバーサーカーの身体が巻き戻されるようにして修復しているのを見ると、間違いなくまだ蘇生魔術のストックは残ってるんだろうが……
そんな風に俺が疑問を抱く中、再び元の姿に戻ったバーサーカーは、岩の斧剣を構えて大きく叫ぶ。
「■■■■■■■■■■■ー!」
どうやら、まだまだ元気らしい。
けど、いいだろう。お前の蘇生魔術がなくなるまで付き合ってやるよ。
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