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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第39話:天と地と努力の恵み
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れるわよ」
「さっきも言ったが今日はフレイの彼氏を弄くり倒す会だ。アウェイに引きずり込むのは酷すぎるだろう。せめて中立地帯の屋外が良いと思うね」
俺的にはあまり変わらないけどねぁ……

「それにウルポンに頼まれたのよ。お父さんに『仕事が溜まりだしてきたから、直ぐに帰ってくる様伝えろ!』って」
「ウルポン? あぁ……あの生意気なガキか。良いのよアイツの言付けなんか如何でも!」

「そういう訳にはいかないだろうけど……僕も忘れてた事実は内緒だよ」
自称真面目なティミーさんが、ポピーさんの言葉に反論をするが、ご本人も忘れてた事実を暴露し内密にする様、人差し指を立てて口に当てて懇願する。

「あれ……お前等揃って何やってんだ?」
突如、俺等に話しかける人物が現れた。
それは教会から出てきたリュカさんだ。

「やっと終わったのか……長ーよ」
「魅力的な女性の相手をしてるんだぞ。お前と違って長くなるに決まってるだろ。ちょっとやそっとじゃ萎えやしない(笑)」

凄い事を言うなぁ、やっぱり。
でもその通りだと思う。
リュカさんの後ろから現れたシスター・フレアさんを見て、その美しさに納得してしまう。

「ぼ、僕だってアルルとは凄いんだぞ! アンタにだって負けやしない!」
「じゃぁあんなツッコミはするな。お互い様だろ!?」
流石この一家の総大将。
ティミーさんが悔しそうに口籠もる。

「あ、あのリュカさん。以前にお話しした大根なんですけど、貰って戴けますか? 採れたてなんで是非!」
俺は場の雰囲気を変える為、用意しておいた大根をリュカさんに見せ渡そうとする。
この為に採っておいたモノだから。

「お、フェルマーが最初から一人で造った大根か!? 是非とも貰うよ。ありがとう」
2ヶ月程前に初めてリュカさんにお目にかかった時、自己紹介と共に“俺の造った大根を食べて欲しい”と言った事があり、今日それを実現させようと思います。

でも泥だらけの大根を見て、
「あ、ごめんなさい! こんな泥だらけじゃ服が汚れちゃいます……今、家から袋を取ってきます!」と言って大根を引っ込めたのだけど……

「良いよ良いよ、汚れたって洗えば良いんだから」
と言って、泥だらけの大根を受け取り懐に仕舞っちゃった。
本当にティミーさんと親子なんだなぁ……同じ格好良さがある。

「あ、そうだ父さん。ウルフ君が早く帰ってくる様言ってましたよ」
「え!? 急用ならMH(マジックフォン)を鳴らせば良いのに……」
MH(マジックフォン)とは先程ティミーさんが使用した機械の事かな?
ウルフさんって誰だろう? 後でフレイに聞いてみよう。

「って言うか、そんな事を伝える為に、こんな大人数で集まってるのお前等? さては馬鹿だろ!」
「ま
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