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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第39話:天と地と努力の恵み
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の女性……ポピーさんが空から男の人と現れた。
男性は旦那さんだと思われる。だってさっきの機械に映ってたし……
「ちょっと、どれがフレイの彼氏よ?」
「見慣れない顔が当人だって解るだろバ〜カ」
ティミーさんソックリの美しい女性が、俺を含めた全員に視線を向けると、ぞんざいな口調でティミーさんが言い放つ。
「じゃぁお前か、この金髪野郎? お前なんか見た事ないぞ馬鹿兄貴!」
「初めまして、お前の兄貴のティミーです。以後お見知りおきを!」
「おぉっと、俺の女房に手を出すな、このシスコン野郎!」
凄い……ティミーさんのキツイ一言を、平然と返り討ちにするポピーさん。
それに対してハグして堪えようとしたティミーさん……
そして二人の間に割り込み、ありもしない危機感で撥ね除ける旦那さん。
「お、少年。この遣り取りが笑えるなんて、良い根性してるなぁ?」
思わず笑ってしまった俺を見て、ポピーさんが嬉しそうに話しかける。
「す、すいません……面白くって」
慌てて謝ったが、お三方とも気分を害した様子は無く、笑顔で応えてくれた。
「それにしても驚きね。てっきりフレイはティミーに惚れてると思ってたから?」
え、そうなの!?
思わずフレイを見ると、その事を否定しようとはしない。
「えぇ〜!? マジですかそれは? 何だよぉ……言ってくれれば良いのに。僕は君のお姉ちゃんにしか目が行ってなかったんだから……」
「あの……惚れてたって言うか、真面目な男性が好みだったので、憧れてただけです。今のティミーさんは眼中にありません!」
相変わらず厳しいなフレイは。
「え、こんな真面目な男を捕まえて“眼中に無い”って如何いう事?」
「人前で平気に『血縁が好き』と言う人を、私の中では真面目な人とは思えません。アルルさんの事は好きですけど、私の憧れの男性を変えてしまった事には憤りを感じます」
「それはゴメン。私も昔のティミーが好きで付き合い始めたんだけど、途中で父親の血が色濃くなってきちゃって……被害者は私なのよ」
本当に凄いなぁ……皆さん。
フレイの叡慮のない物言いも、この家族の中に居たからこそなんだだろうなぁ……
「ところで……何でこんな場所で語らってるの? フレイの彼氏を弄るんだから、教会に入りましょうよ。そしてお茶の一杯くらい出しなさいよ」
お茶は兎も角……そう言えば何で教会に入らないのだろうか?
「教会には入れないんだよ。我らの尊敬する父上が、あの中で励んでるから」
「あぁ……何とかもう一人男の子を造ろうと勤しんでるのね」
そう言えばシスター・フレアは、リュカさんの愛人さんだったんだよね。なんか複雑な家庭環境なのを思い出した。
「じゃぁお祖母様の家に入りましょうよ。サンチョがお茶とお菓子を出してく
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