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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第38話:濃いめの恋
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ぉ」
ちょっぴりムッときたので、フレイのミネストローネから一番大きいジャガイモをホークで奪い反論開始……の、つもりだったけど。
「ウルフさんなんか良いんじゃない? やり手だし、お父さんの……お二人の大好きなリュー君さんの絶大な信頼を得てるのだから」
選りに選って彼を引き合いに出しますか!?
「ダメよウルフ君は。だって彼女が二人も居るんだし……」
「お姉ちゃんが大好きな男性は、結婚してて愛人が複数居るはずですか?」
あう! 痛いところを突かれました。
「そ、それに……ウルフ君は生意気なのよ!」
「それは仕方ないでしょ……あの
年齢
(
とし
)
で重責を担ってるのだし、ああ言うキャラでアイデンティティを確立させておかなきゃならないのよ」
例の事件で“ウルフ君とのフィアンセ”って立場を演じて以来、その噂が先行しちゃって既成事実化しそうだから嫌なのにぃ〜!
「と、年下はお断りなの!」
「自分の年齢を考えなさいよ。グランバニアでは晩婚化が進んでる様だけど、他の国々では17.8歳で嫁入りするのが平均的なのよ」
あぅ〜……何で私の周囲には口の達者な人達が大勢居るの?
「と、兎も角……まだ私も若いつもりなんですから、年上の男性でお願いします!」
「美人は得ね、男を選り好み出来て……」
選り好んでないしぃ〜……
「じゃぁラングストンさんで手を打ちなさいよ。あの人もお姉ちゃんに惚れてるし、それを隠そうともしない。年上で、面白く、兵士としても優秀……お父さんの非常識にも動じる事のない人間なんて、そう見つかるモンじゃないわよ」
「えぇ〜、ラングストン隊長〜?」
「何よ、不満でもあるのラングストンさんに?」
不満がある訳じゃないのだけど、納得いかない表情で答えたら、私のミネストローネからニンジンを奪い憤慨するフレイ。
「まぁ確かにぃ〜……真面目に仕事すればやり手だし、そこそこ格好いいけどぉ……」
「アナタの大好きなお父さんも、真面目に仕事する事が稀だと記憶してますけど?」
また痛いところを突かれた!
「そんな事ないのよフレイ。最近のリュー君は以前に比べ真面目に仕事してるみたいなのよ。なんせ逢いに来てくれる回数が減ったのだから……」
そう言えばティミー君も言ってたわ。“ウルフ君が来てから、父さんも真面目に仕事してくれる時間が増えた”って。
「お母さんの所に来てくれなくなったのは、歳をとって魅力が落ちたからでは?」
「酷いフレイちゃん!(涙)」
ションボリ項垂れるお母さんを見て、まだまだ美人だと私は思う。
「ちょっとちょっと、さっきから酷いんじゃないフレイ? お母さんはまだまだ綺麗だし、そんな理由でお父さんが遠ざかるはずもない! つーか恋愛をした事のないお子ちゃまには理解出来ませんか!?」
言
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