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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第37話:良い娘・悪い娘・普通じゃない娘
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悪いけど……」
ん? リューナ嬢の彼氏の話なのに、何故別の人物を引き合いに出した?

「まぁ頭の良い彼氏で言えばミヒャエルかな。それでもウルフさんにはおよばないけどね」
「あの、待って。アンタの彼氏の話をしてるのよね? ハインツが彼氏として、そのユリウスとミヒャエルは誰よ!?」

「誰って……彼氏だけど?」
「ん? その彼氏って多重人格者で、ハインツと名乗ったりユリウスやミヒャエルと名乗ったりもするって事かしら?」
た、多重人格者って言葉の響きからヤバそうだな。

「何でそんな危険因子と付き合わなければならないの。別人よ勿論」
相変わらず柔和な顔で語りかけるリューナ嬢に、何だか恐怖を覚えてきた。
「あの……それは3人の男性と付き合ってるって事かな?」
アニキが恐る恐ると言った口調で問いかける。

「いいえ違いますよ」
だがリューナ嬢の答えは否定だった。
それがまた不安を掻き立てる。

「……じゃ、如何いう意味?」
「今は5人の男性とお付き合いしてます。3ヶ月前までは7人居たんですけど、私がグランバニアに留学するって言ったら猛反対して、じゃぁ別れましょって事になりました」

ヤバい。
女版リュカさんが現れた!
男は平気なのか、彼女がこんなんで?

「あ、勘違いしないでよ。私はまだ処女よ。複数の男性と付き合ってると言っても、生涯の伴侶を決める為に、それぞれ違う男性と付き合ってリサーチしてるって事なのよ」
あぁなるほど。それなら男も納得……するかぁ?

「複数の女性と付き合ってる俺やリュカさんは何も言えないけど、それで彼氏達は文句言わないのか? ヤらせてくれないクセに彼女面で品定めだけされてるのって屈辱だと思うんだけど?」
苦笑いで諭す様に話アニキ。

「大丈夫よ、彼女面だけじゃなく彼女としての役目も行ってるから」
「何だ“彼女としての役目”ってのは?」
呆れ顔を崩す事なく質問を続けるアニキ。

「そりゃ勿論……彼達の性欲処理よ」
「「「………………・」」」
……聞き間違えたのだろうか。何か凄くダメな台詞が入ってた気がするが?

「リューナさん。今もしかして『性欲処理』って言った? さっき処女だと言ったのに、男の性欲処理してるって言いましたか?」
「あ、勘違いしないでよ。口や手、時折足とか胸でシてあげてるだけだからね。処女なのは本当よ?」

「「「……………」」」
な、何この女……馬鹿なの? (すげ)ー頭良いけど、(すげ)ー馬鹿なのですか!?
処女だったら如何な状態でも許されると思ってるの!?

(ドンッ!!)
「何考えてるんだ君は!? そんなふしだらな関係が許される訳ないだろ!」
皆のお兄さん、ティミー殿下がテーブルを激しく叩いて怒った。

あまりに
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