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髑髏の微笑み
3部分:第三章
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あまりのことで言葉が出せない。酔った頭であれこれ考えているうちに石はまた言った。
「楽しみにしているからな」
 そこまで言うとさらなる異変が起こった。その丸い石が。一瞬だが髑髏に見えたのだ。
「なっ!」
 驚きの声をあげてしまった。だが次の瞬間には。石は何処かに消えてしまっていた。周りを見回しても何処にもなかった。まるで煙の様に消え失せてしまっていた。
「・・・・・・飲み過ぎたかな」
 ディックはそう思った。いや、思うことにした。
「寝るか。幾ら何でもこんなのじゃまともに動けやしないしな」
 そう自分に言い聞かせて宿舎に戻った。全てを酒のせいにして眠りに入った。それでその石のことは忘れた。そしてそれから暫く経ち婚礼の日となった。


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