第106話 少年達は解答に疑問を重ねるようです
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「ああ、どうぞ。」
「愁磨先生達のあの無闇矢鱈過ぎる強さの秘密が『創造』って奴なのか?」
「そうであるとも言えますし、そうでないとも言えますね。彼等の面子はそもそもとして
人外が大半ですからね。それが愁磨の力で追加の能力や武器、不老不死を得て、ダイオラマ球
の中で修行したので、全員が伝説級、またはそれに匹敵する強さとなり――」
「オーケー、分かった。愁磨先生の滅茶苦茶さは100%『創造能力』製って事だな。」
先んじて質問した千雨さんだったけれど、あまりの滅茶苦茶さにどうでも良くなったのか、
話を途中で切り上げて、こめかみを押さえながら壁に寄りかかってしまった。
どうやら、『創造』という能力は"物を創る"っていうだけに留まらないのは分かった。
でも、僕が気になったのは力の理由よりも・・・。
「……フェイトの本当の名前が"フェイト"なんですね?」
「うん?ああ、俺が調べたところによればだが……?」
質問の意味が分からなかったのか、ガトウさんは首を捻る。いや、ガトウさんだけでなく、
さっきの話だけで頭から煙を吹いていた皆も首を傾げてこっちを見ている。
この情報を持っているのは僕だけだから、疑問に思うのは僕だけなんだろう。
「フェイトは僕に以前、『自分が真のフェイトだ』と言いました。けれど、のどかさんが
暴いた名前は三番目を表す"テルティウム"でした。つまり、"今のフェイト"とこの世界を
"創った時のフェイト"は違うと言う事です。」
「そ、それがどうしたカ、ネギ坊主!?これ以上ワタシを混乱させても何も出ないアル!」
「……成程、ネギ君は三人の『創造』が同じ能力でないと考えた訳ですね?」
「はい。予想ですが、簡単に言えば愁磨さんは万能型、あの二人は特化型だと思います。
そして、造物主は他人を不老不死にする様な事は出来ない…または出来なかったから、
"フェイトNo.0"の魂を使って、映画に出てきたウーノ・ドゥーエを創り、そして現存している、
完成形であるフェイト・アーウェルンクスを創り出したと考えれば納得がいくんです。」
つまり『完全なる世界』組はトンデモ能力を持っていない分、最強クラスと言えども技術や
戦術次第で相手取れるんだ。・・・その二倍の人数がトンデモ能力複数持ちなんだから、
ここはやっぱり戦いを避ける事を優先するべきだ。出来るなら、だけど。
「では続きだ。大戦後、俺は『造物主』と計画を調べに調べた。
まぁ殆どが裏づけの為の動きだったんだが……その所々で、良く似た、しかし全く別の結果を
齎す魔法術式を見つけた。初めは愁磨が俺達に語った、造物主の計画を上書きし、"人間
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