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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
欠陥
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なら去年までの大会にも出てきてもおかしくないだろう、とカグラさんは思ったらしい。

「なぜって・・・そんなの決まってるじゃないですか」

レオンは普段通りに飄々としたまま、キャンディーを口から1度出し、こういった。

「弱いからでしょ」
「・・・」

さっきまでの会話をいきなり全否定されたカグラさんはなんと返せばいいのかわからずに押し黙る。レオンは話終えたので再び棒つきキャンディーを食わえ、両手を体の前で合わせる。

「あまり話してるとオババ様に回されちゃうから・・・そろそろ行かせてもらいますよ」
「それもそうだな、来い!!」

カグラさんはレオンの魔法に対抗すべく、刀に手を伸ばし構える。

「俺も混ぜてもらおうかな」

リオンさんもレオンと同様に両手を合わせ、カグラさんと向かい合う。

「アイスメイク・・・・・」
「アイスメイク・・・」

2人の手の周りに冷気が漂っている。

「イーグル!!」
「ホーク!!」

リオンさんが大量の鷹を、レオンが数羽の鷲を作り出しカグラさんへと放つ。

「ん?」
「なんだ?今・・・」

すると突然エルザさんとガジルさんが何か違和感を覚えたような声を出す。俺も何かおかしな感じはしたが・・・なんだろう?よくわからない。

「なるほど・・・そういうことか」

カグラさんは小さくそう呟くと全ての鷹と鷲を素早い動きで避け、リオンさんたちに接近していく。

「アイスメイク・・・・・」
「アイスメイク・・・」

レオンとリオンさんはカグラさんを近づけさせないために、次なる一手を繰り出す。

白虎(スノータイガー)!!」
「スノーライオン!!」

リオンさんとレオンはそれぞれ虎とライオンを作り出す。だがここでも俺たちにはある違和感が襲ってきた。

ざわざわ

会場の観客たちもその違和感に少しずつではあるが気づいているみたい。昨日までは全く気づかなかったけど、リオンさんとレオンが並ぶと明らかにある点がおかしいことに気づく。それは誰から見てもわかるような大きな違いだった。



















シェリアside

「ジュラさん!!やっぱりバレちゃったみたいだよ!!」

あたしは隣にいるジュラさんに向かってそう言う。ジュラさんは「ふむ」とだけ答え、顎に生えた長いお髭を触っている。

「リオンもリオンだよ!!なんでわざわざレオンと一緒に魔法を使おうとするのかなぁ?」
「確かにリオン様らしくないですわね」

あたしとシェリー姉もそう言う。いつもは依頼で一緒に行ったりしても必ずタイミングをズラしてるのに、なんで今日は一緒に魔法を出すかな・・・

「ふん。どうせミリアーナや
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