欠陥
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ずに地面へと沈めた。
「「「「「ワァーーーー!!」」」」」
『すごい!!反撃の隙も与えずユウカを倒してしまいました!!』
蛇姫の鱗の実力者であるユウカさんの攻撃を1度も受けることなく早々に倒してしまったカグラさん。彼女はそのまま振り返り、次なる標的たちに視線を向ける。
「抜刀せずに1人倒したか。なかなかやるな」
「すごい身のこなしですね、あっという間でしたよ」
ラクサスさんと俺はカグラさんがユウカさんを倒したのを見てそう言う。
「カグラ・ミカヅチ、相当な手練れというわけか」
「俺の鉄竜剣ともいい勝負できるかもしれねぇな、ギヒッ」
エルザさんとガジルさんもカグラさんのその実力に感心しているようだ。
「ヒュウ♪すごいな、この人」
俺たち同様にカグラさんの実力に感心している者がいた。それは・・・
「レオン、感心している場合じゃないぞ」
「それもそうだね」
対戦者であるレオンであった。いつも思うけどあいつのんびりし過ぎなんじゃないか?対戦相手なんだからもう少し付け入る隙を探すとかあっただろ。
「リオン・バスティア・・・お前の噂は聞いている。かつて零帝と名乗りデリオラと戦うために危険な儀式を試みたそうだな」
カグラさんは相手の1人であるリオンさんに向かって話しかけている。というかリオンさんって昔そんなことしてたんだ。
「昔の話だ。今は蛇姫の鱗の魔導士リオン。それ以上でもそれ以下でもない」
リオンさんはカグラさんに対してそう返答する。ちなみにレオンは2人のやり取りを見ながら次のチョコバーを食べようとしていたが、ポケットの在庫が切れていたのか、がっかりした後に棒つきキャンディーを舐め始める。あいつ絶対やる気ないだろ・・・
「お前こそ、昔の俺にどこか似た匂いがするぞ。憎しみに刈られ、何かを見失っていた頃の俺にな」
リオンさんはそう言う。俺から見るとよくわからないけど、かつての自分と同じ感じがするというのはわかる人にはわかるんだろう。
カグラさんはリオンさんのそれには何も言わず、レオンの方へと視線を向ける。
「レオン・バスティア・・・貴様は他の誰と比べても高い魔力を持っているというのは今までの戦いを見てわかった」
「そうですか?」
魔力の高さを誉められたレオンだったが本人には全くそんな自覚はないようだ。
「だが、それだけ高い魔力を持ちながらなぜ今まで大魔闘演舞に出てこなかった?」
今大会が初出場のレオン。1日目とこのバトルパートで見せたドムス・フラウを一瞬で凍らせるほどの魔力、さらには3日目のMPFで見せた力。それだけでレオンの高い能力が見受けられる。だけどそれだけの力がある
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