欠陥
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面に突っ伏す。その時になぜか飾りだと思っていたミリアーナさんの茶色の尻尾が戦闘不能になった途端に萎れてしまう。さっきまで逆立ったりしてたし・・・あの尻尾ってただの飾りじゃないのだろうか?
『ミリアーナとベス!!共に戦闘不能!!人魚の踵残るはカグラただ1人となりました!!』
いや、今はミリアーナさんの尻尾なんてどうでも良かったな。人魚の踵はさっきまで蛇姫の鱗を圧倒していたが、レオンとリオンさんの一撃で一気に大ピンチに陥ってしまう。なんたって3対1、普通に考えたら勝敗はほぼ決したと言えるほどに不利な状況だ。
「やはり・・・私が出ていかねばならんか」
そんな劣勢状態にも関わらず、カグラさんはまるで気にした様子もなくミリアーナさんとベスさんの前にやって来てリオンさんたちを見据える。
「ようやく出てきたか、カグラ!!」
「ソフィアのお嫁さん・・・ね」
「落ち着けレオン、それ違ぇから」
リオンさんは待ちわびていたカグラさんの登場に今一度気を引き締め直す。レオンが何やらトンチンカンなことを言っていたがユウカさんに冷静に突っ込まれてしまう。
「まずは俺が行く!!」
ユウカさんはそう言うと両手を体の前で構える。
「波動!!」
ユウカさんは青い波動を放ちカグラさんに先制パンチを試みる。
ドンッ
しかしその攻撃はカグラさんのすぐ脇を通過してしまい、直撃当たるということはなかった。
「くっ・・・」
「相手の魔法を無力化する攻撃か。しかし」
ユウカさんは再度カグラさんに向かって波動攻撃をお見舞いする。
カグラさんはそれを見ると右足を一歩斜め前に出し、波動を刀で打つ。
「魔法攻撃を使わなければ無意味!!」
カグラさんに打ち返された魔法は闘技場の壁へと激突する。その激突音が開始の合図のようにし、カグラさんがユウカさんに素早く接近する。
『なんということだぁ!!人魚の踵のカグラ、やはり抜刀せず相手を圧倒しています!!』
接近戦になったユウカさんvs.カグラさん。カグラさんは納刀したままユウカさんに次々と繰り出し、その技のキレと速度に対応できないユウカさんは少しずつダメージを受けていく。
しかしそれで黙ってやられるわけにはいかないユウカさん。爆転しつつカグラさんから1度距離を取る。
「波動!!」
三度波動の衝撃波を放とうとするユウカさん。だがカグラさんはすでにユウカさんの前にはいない。
「遅い!!」
「!!」
ユウカさんの後ろに回り込んでいたカグラさん。その刀はユウカさんの背中へと振り下ろされ、後ろにいたことをわかっていたユウカさんに振り向くことすら許さ
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