第3話罪と汚名を被った少年
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「おまえ・・・、急に手のひら返しやがって!ここにはオレ以外にh「よせよ」!?」
急に手のひら返してキリトを攻め始め、他にもいるはずだ。出てこいなどと犯人探しのように元ベータテスター探しを始めた男にオレは怒りを露にし、突っかかろうとしたら疑いの渦中にいるキリトに止められた。
「ふっははははは!ははははははは!元ベータテスターだって?オレをあんな素人連中と一緒にしないでもらいたいな。」
「な、なんやと!?」
「キリト・・・?」
いきなり野蛮な笑い声を上げてベータテスターたちを素人連中などと言い出した。あまりの変わりように、オレは唖然としてしまった。
「SAOのベータテストを当選した1000人の内のほとんどは、レベリングのやり方も知らない初心者だったよ。今のあんたらの方がまだましさ。」
続けてベータテスターたちのほとんどが今ここにいるメンバー以下と言っているような物言いをしだした。本当にどうしたんだ?
「でもオレはあんなやつらとは違う。オレはベータテスト中に他の誰も到達できなかった層まで登った!ボスの《刀》スキルを知っていたのは、ずっと上の層で刀を使うモンスターとさんざん戦ったからだ!他にもいろいろ知ってるぜ。情報屋なんか、問題にならないくらいな!」
「な、なんやそれ・・・。そんなのベータテスターどころやないなんか!もうチートやチーターやそんなん!」
キバオウのその言葉をきっかけに全員が一斉にキリトを罵倒した。皮肉にもそれによりオレに対する怒りのこもった視線は消えてーーー!?あいつ、まさかこのために!?
キリトに向けられた罵声罵倒のオンパレードの中で「ベータのチーター、ビーターだ!」など言い始めた。
「ビーター・・・、良い呼び名だな。そうだ、オレはビーターだ。これからは元テスターごときと一緒にしないでくれよ?」
嘘だ。この状況でそんな汚名被って気持ちいい訳ないだろ?
ここでキリトはさっきのLAボーナスでドロップした《コート・オブ・ミッドナイト》を装備した。その名の通り真っ黒な、真夜中の暗闇に溶け込んでしまいそうなコートだ。
そしてキリトは次の第2層への階段に向かって歩き出した。
「待って。」
アスナに呼び止められてキリトはそこで止まった。
「あなた、戦闘中にあたしの名前読んだでしょ。」
「ごめん、呼び捨てにして。それとも読み方違った?」
「どこで知ったのよ?」
「この辺に自分の以外に、追加でHPゲージが見えるだろ?その下になにか書いてあるか?」
「・・・キリ・・・ト。キリト?これがあなたの名前?」
「ああ。」
「もう1つが・・・ライリュウ?あなた、ライリュウっていうの?」
「・・・そうだけど、今知ったの?」
アスナが
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