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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第3話罪と汚名を被った少年
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ぇ!」

オレがエールを送り、キリトがボスにソードスキルを決めた。ボスはそれをまともに受けたために地面に落ちた。

「アスナ!ライリュウ!最後の攻撃、一緒に頼む!」

「了解!」

「ああ!ケリ着けてやろうぜ!」

キリトの呼び掛けにアスナとオレがそう返す。キリトに落とされて体勢を崩したボスにオレたち3人が斬りかかる。

「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」

オレたちは雄叫びを上げて振り上げられた野太刀をかわしながら懐に潜り込む。

「はぁぁ!」

「えぇい!」

「せいやぁぁ!」

キリト、アスナ、オレの順番で剣撃を浴びせ、最後はキリトが連続で斬撃を決める。

「うぉぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁ!!」

最後のキリトの大きな斬り込みにボスは断末魔を上げポリゴンとなり消え去った。第1層の王が消滅し、この先へ続く道筋が現れた。

『やったぁぁぁぁぁぁ!』

プレイヤーたちが歓喜の声を上げ大いに喜んでいる。あそこまで苦しめられたボスを倒したんだ。当然だろう。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

「おつかれさん」

「あ、ああ、ありがとう」

オレは息が上がってるキリトを労いの言葉を掛けた。その瞬間ボス部屋の中が暗くなった。

「!」

キリトの目の前にLAボーナスの通知ウィンドウが開いた。最後に攻撃を決めたのはキリトだったから当然といえば当然だな。

「お疲れ様」

「見事な剣技だった。コングラッチュレーション。この勝利はあんたのものだ!」

「いや・・・」

アスナが労いの言葉を掛け、エギルがキリトの勝利を称える。それに当人は謙遜するが周りのプレイヤーたちはキリトに声援を送っている。

「なんでや!」

そこでこの良い空気をぶち壊す者が1人、キバオウ。やつの発言に全員がその場所に目を向ける。

「なんで・・・なんでディアベルはんを見殺しにしたんや!」

「見殺し?」

そう、この戦いでディアベルさんが死んだ。それに対する怒りの矛先は・・・キリト。

「そうやろが!自分はボスの使う技知っとったやないか!最初からあの情報伝えとったら、ディアベルはんは死なずにすんだんや!そこのライリュウっちゅうガキはベータ上がりや名乗ってたからまだわかるけど、なんでお前が知っとんや!」

その言葉にキリトを絶賛していた連中は突然疑い始めた。オレは昨日のボス攻略会議でキバオウと揉めた時に自分から名乗ったらからそこまで疑いの目は向けられなかったけど、何も言ってなかったキリトは完全に怪しまれた。

「きっとあいつ、元ベータテスターだ!だからボスの攻撃パターンも全部知ってたんだ。知ってて隠してたんだ!他にもいるんだろ!ベータテスターども、出てこいよ!」

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