第3話罪と汚名を被った少年
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身の斧で弾きキバオウが一撃を入れる。
「C隊ガードしつつスイッチの準備。今だ!後退をしつつ側面を突く用意!D、E、F隊、センチネルを近づけるな!」
「了解!」
「わかった!」
オレたちの出番が回ってきた。オレとキリトがディアベルさんの指示にそう返しセンチネルに斬りかかる。
「スイッチ!」
「わかっt・・・!?」
キリトがスイッチを要求し、オレがオレが攻め込もうとするとアスナが走り出した。
「3匹目!」
(初心者だと思っていたが・・・、凄まじい手練れだ。 速すぎて剣先が見えない!)
(速い!アスナのあの武器・・・細剣はたしかに《斬る》んじゃなくて《突く》タイプの剣で、軽くてスピーディーに敵を貫けるけど、あんなスピード見たことないぞ!?どんだけ敏捷値上げたらあんなスピード出るんだよ!?)
オレとキリトはアスナの速い剣さばきに度肝を抜いていた。それは仕方ないと思う。なぜなら、少なくともオレはベータテスト時代でもあそこまで速い細剣を見たことがなかったのだから。オレたちがアスナの剣撃に唖然としていたらセンチネルがポリゴンとなって消えた。
「フッ・・・グッジョブ」
「すげぇ・・・。・・・ッ!?キリト!」
オレたちがアスナに言えたのは絞り出してもたったそれだけだった。あっけにとられてるうちに背後からセンチネルがキリトに襲い掛かってきた。
「でやぁ!」
オレがキリトに襲い掛かってきたセンチネルを両手剣でブロックし、追撃しようとするとボスが雄叫びをあげ、オレたちはその方向を向いた。そのボスの残りHPは4段あるHPバーの最後の1段が半分を切り赤くなっていた。たしか今の状態なったら武器を《曲刀》の《タルワール》に持ち変えて戦術パターンが変わるはずだ。ボスは持っていた斧と盾を投げ捨てた。ベータテストとアルゴの作ったガイドブックと同じだ!
「情報通りみたいやな。」
「下がれ!オレが出る!」
(!?ここはパーティ全員で包囲するのがセオリーのはず!?)
(ディアベルさん?何を考えて・・・まさか!)
ディアベルさんが自分1人で前に出たことにオレとキリトは疑問を感じた。その瞬間オレの中に危険信号が走り彼が出た行動にある可能性を感じた。最悪な可能性を。ディアベルさんはボスの前に立ちソードスキル発動の構えに入った。ボスがその時持ち変えた武器はーーー刀。
(!?《タルワール》じゃなくて《野太刀》!ベータテストと違う!)
(やっぱり!彼はボスの装備の変更の可能性に気づいていたんだ!)
たしかにベータテスト時はタルワールを使ってた。テスト時は。オレたちがやっていたベータテストは、いわば《試作品段階》。
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