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ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX
田中星人
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ら田中星人たちが出てきた。
(ろ…六人…!)
「「「「「「裕三君?」」」」」」
一斉に玄野に尋ねてきた。さっき怒らせたこともある。敢えて乗ってみた。
「あ…はい。裕三です…」
しばらく沈黙が続いた。
その沈黙の中、玄野は正面の扉の部屋の中に何かがいるのを見た。
背筋が凍ってしまった。まさに化け物と言える巨大な鳥が玄野に背を向けた状態で、暗い部屋の中テレビを見ていた。そいつの周りでは卵から小さな田中星人の雛が飛び出していた。
(…な…なんだよあいつ…)
足が震えるのを感じる。汗がぬるりと流れるのを感じる。
(だ…ダメだ…!こいつらが油断してる間に…)
田中星人たちは「カンタロー」とか「鹿児島の名産は?」と意味不明なことばかりを呟いている。
玄野はXガンを構え、ゆっくり田中星人のボスに気づかれないよう歩き出す。
(やれる…今なら…!)
「ギゥ!」
「う!」
玄野は目の前の敵に目が行きすぎてたせいで、足元を歩き回っていた雛を踏んでしまう。その雛は死ななかったものの、慌てて鳴きながら走り回りだした。今ので田中星人たちが怒りの表情を表した。
そして、テレビを見ていた田中星人のボスがこちらに気づいてしまった。
(やべえ…!)
ドクン!ドクン!ドクン!
心臓が凄まじく高鳴りだす。
天井を突き破ってしまいそうなほど巨大だった。口からチューブを通して息をしているようだ。
フシュウウ…
田中星人のボスは生暖かい息を玄野に吹き出す。
「くそ…死んでたまるか!」
玄野は田中星人のボスにXガンを突き付けた。
「動くんじゃねえ!こいつ殺るぞ!」
人質のつもりで他の田中星人たちに言うが、田中星人たちはお構い無しに口に光を灯し始めた。
「イイイイイーーー!」
(こいつら…)「死んでたまるかあああ!」
Xガンをがむしゃらに撃ち始めた。田中星人たちにはなかなか当たらず、壁がXガンの光で明るくなるだけだった。
「イイイイイーーー!」
金属音で鼓膜が破れそうだ。西のように目を潰されるわけにはいかない。玄野はなんとか目を閉じながら必死にXガンを撃ちまくる。すると、玄野を支えていた床が突然崩れだした。
「うわああああ!」
一階に落ちたが、辛うじて背中をうっただけで済んだ。しかし、アパートがミシミシと音をたて始めた。
「やべえ!崩れる!」
玄野は目の前の出口に向かって必死に走り出した。このままだと下敷きになる。早く出なければ。
「うわああああ!」
アパートはガシャアアン!と音をたてて崩れ落ちた。
「計ちゃん!大丈夫か!?」
玄野はギリギリで脱出に成功した。
「や…やったぜ!スーツなしでしかも俺一人でな!」
ハアッハアッ!と息を弾ませていた。本人も生きた心地はしなかったのは間違いない。だが田中星人を倒したという興奮が彼を高
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