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ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX
田中星人
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中星人は鉄のボディごと中身も破壊された。
「大丈夫か岸本!?」
「あ、うん…ありがとう…」
だが、さっき岸本にパイプで殴られた田中星人と、ジンに殴り飛ばされた方の田中星人が再び動き出した。
「この!」
ジンは再び身構える。いくらジンでも二体一変だと不味くもあった。しかし、そこに一人の男が現れた。先ほどの衝撃波で一時は姿を消した加藤が一体の体を締め上げた。
「おおおおおおおお!」
加藤は締め上げたまま、バックドロップで田中星人の頭を中身ごと叩きつけた。頭に強い衝撃を受けた田中星人は、ボディから緑色の液体を垂れ流し、動かなくなった。ジンも残った一体の田中星人の体を捕らえ、岸本に、落ちていたYガンを足で転がして渡した。
「岸本さん!今のうちに!」
岸本は頷くと、Yガンから発射されたワイヤーで田中星人を捕らえると、下のトリガーを引いて上へ送った。
「ふう…」
新手の田中星人たちに一時はどうなるかと思った。
(田中星人…地球では呼吸ができないからこんなヘンテコなロボットの中にいるのか?)
ジンは動かなくなった田中星人のロボットのボディに触れる。
「これで終わったのか?計ちゃん」
「さあ…残りがもういなかったら多分…」
「いや…まだ…います」
ジンが少し言い辛そうに言った。
「まだ…いるの?」
岸本が声を震わせながら尋ねる。西でも敵わなかったあの化け物をまた相手にすると思うとゾッとする。
「転送される直前、田中星人があるアパートに入るところを見たんです。おそらくそこが…」
「田中星人の…アジトってことか?」
加藤の言葉にジンはコクッと頷いた。
「計ちゃんは安全な場所にいるんだ。スーツ無しだと危険すぎる」
加藤は玄野を安全な場所に行くよう促したが、玄野は首を横に振った。
「俺は大丈夫だ。一緒に行かせてくれ」
三人はコントローラーに表示された田中星人の反応を頼りに、田中星人のアジトを突き止めた。
「やはり、ここだったんだ」
ジンが転送される直前に見たアパートが目の前にそびえている。この中に残った田中星人たちがいるのだ。
「僕が入ってみます」
ジンはXガンを手にアパートに入ろうとしたが、玄野がそれを止めた。
「…俺が行く」
「!計ちゃん無茶だ!」
「そうよ!玄野君、やっぱり安全な場所に…」
加藤と岸本は反論した。スーツ無しでも勝てるかどうかわからない
のに彼は無謀な挑戦をすると言うのか?
だが玄野は加藤の制止を聞かないままアパートの中に入ってしまっ
た。
「計ちゃん!」
玄野はアパート内の階段を登っていった。
(スーツ無しだからってマジでビビってたな。情けねえ…今度こそ俺はヒーローだって証明してやる)
Xガンを手に彼は二階の廊下にたどり着いた。
すると、二階の六つの扉が開き、そこか
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