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ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX
田中星人
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きに呼応し、スーツのリングが光を放つ。同時にスーツがボディービルダーのように波打ちながら膨らんでいく。
「はああああああ!!!!」
「ぎ…がが…!」
すると、田中星人の頭のヘルメットが割れ、まるでカラスのような巨大な鳥が飛び出してきた。巨大な鳥はその場から逃げ出そうとしたが、突如現れたワイヤーに体をしばられ、身動きがとれなくなった。
そのワイヤーを発射したのはYガンを構えた玄野だった。
玄野は二つのうち下のトリガーを引くと、玄野たちが転送されたように、その巨大カラスは頭から消え、レーザーのようになって空に消えた。


「大丈夫か?しっかりしろ」
一同は力尽きかけた西の元に集まった。加藤は西に呼び掛けるが、西の顔は眼球が潰れ、口から血が溢れている。
「ま…ママ…」
うわごとのように、血をゴホゴホ吐きながら西は喋りだした。
「90点…点数…あと……10点で自由に……なれたのに…」
西はなおもなにか言おうとしたが、泣き出しそうな声でひゅうっと息を吐き、そのまま脱力した。
西は死んだ。
(………)
西の死はある意味自業自得とも言えた。無理に助けに向かったら犬死にする可能性もあるとはいえ、何人もの人々を助けることができたにも関わらず大半を見殺しにしたのだ。
玄野と岸本は無言だった。だが、ジンと加藤は内心悔やんでいた。
こんな嫌な奴でも助けるべきだったのに、結局彼を死なせてしまった。もう少し早く決心すれば、西の対応がどうであれ助けることができたはず。これでは多くの人を見殺しにした西となんら変わらない。
しばらくの沈黙を遮ったのは…
「イイイイイイイイイーーー!!!!!!」
田中星人の金属音だった。その衝撃波で加藤が飛ばされてしまう。
「ぐあ!」
「か、加藤!」
「なんで!?田中星人なら…」
たったいま倒したはずだ。
「いや、まだ別にいたんです!田中星人たちが!」
その田中星人は一体、いや全部で三体いた。三体の田中星人はジンたちを襲おうと襲いかかってきた。
「玄野さん下がって!ハアッ!」
ジンの唸りを上げた拳が一体の田中星人に炸裂、殴られた田中星人は近くの家の庭に突っ込んだ。しかし、まだ他にも田中星人がいる。二体の田中星人が岸本を睨みながら彼女にに迫ってくる。
「いやっ…来ないで!」
岸本はスーツのパワーを込め、正面から面打ちのように、近くに落ちていたパイプで田中星人の一体を叩いた。だが残りの一体が岸本を捕らえ、口に光を灯し始めた。
「や…!」
パイプでもう一度殴ろうにも肩を掴まれたせいで手が動かせない。玄野は岸本を救おうと横からXガンを田中星人に向けて発射した。だが一つ致命的な問題があった。Xガンの効果が現れるのに一定の間があるのだ。このままだと岸本まで殺られてしまう。しかしXガンの効果はすぐに現れた。田
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