暁 〜小説投稿サイト〜
ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX
日常から再び…
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ら赤いメガネ型アイテムを取り出した。

「僕の本当の名前は………『ウルトラセブンアックス』」



それから玄野はジンから彼のことをとことん聞いた。ウルトラマンの存在する別次元の世界から飛来した本物のウルトラマンで、しかもウルトラセブン本人の孫だとも言っていた。なにやら彼の次元世界を狙う侵略者の調査でこの世界にやって来た、とジンは言った。
(わけわかんねえ…)
はっきり言って頭がおかしいんじゃね?と本人に言いたい。だが、ネギ星人のミッションで見せた彼の本当の姿を見た以上、否定できなかった。体育の授業に全く身が入らない中、彼は髪をかきながらぼんやりしていた。
「玄野ってマジで存在感ないよな〜。ああいう奴が社会で一番いらないタイプなんだよ」
「まさしく昼行灯だぜ。役立たず」
クスクス笑い声が聞こえる。その笑い声を聞いていた玄野の鋭い視線に気づいた学生たちは「やべ」とあわてて口をつぐんだ。

キーンコーンカーンコーン…

「起立、礼」
四時限が終わり、昼休みになったところで玄野は細めな永山と見るからにオタクな松田という同級生と人生ゲームをしていた。ジンと和泉も参加した。
(今思えばこの和泉って奴、加藤に似てるような…)
和泉を見ながら加藤はなんとなく思った。
「なあ、もしゲームを負けたら罰ゲームやらね?」
永山が面白がっているような目をして言った。
「ビリの奴はルーレットの差した方の女子に告る。オーケーなら最低二週間付き合うってのは?」
なんとも馬鹿馬鹿しいルールか。まあ別にたいしたことではないの
で適当にやっていた玄野。
「はい玄野の負け〜」
結局玄野はその適当さが災いしたのかビリに終わってしまった。ちなみに一着はジン、二位は和泉だ。
「マジで回すのか?」
「いいから回せって。どうせ断られるだろうからさ」
しぶしぶ玄野はルーレットを回し、針はすぐ止まった。
「お、あいつだ」
ルーレットの差した方は教室の入り口付近で、そこにはどこかかわいいようで結構地味な、そして小柄な女子生徒が絵を描いていた。
「んじゃ、玄野頑張れよ」
「ちっ…」
放課後彼はその女子生徒に屋上で告白した。少なくとも玄野にとっては不幸なのか、オーケーをもらい、しかも彼女は玄野に前から好意を抱いていたと彼女の口から聞いたとき、玄野は耳を疑った。

女子生徒の名前は小島多恵。

帰りまで一緒に帰ることになった。彼女はマンガを描くのが趣味でいつかマンガ家になるのが夢らしい。帰りはマンガを描くのに必要な資料を買うのに付き合わされた。
さらに驚いたことは、彼女の家は玄野の住むアパートからわずか500メートルの辺りだった。
「どう…かな?」
「すげえ」
面倒くさがっていた玄野だったが、多恵の描いたマンガを見たとき、素直に感嘆した
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ