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ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX
レッドジャイアント
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「!」
岸本は自分の死を覚悟し、伏せた。
が…大ネギ星人の攻撃は彼女に届いてなかった。玄野が辛うじて大ネギ星人の両腕を掴んで彼女を守ったのだ。
(…そうだ!俺は、ヒーローだった。怖いものなんか…何一つなかった!)
さっきの加藤の姿が一瞬フラッシュバックのように浮かぶ。そのせいか、怖い物知らずだった小学生時代の記憶も蘇る。
『やっぱりさ、計ちゃんはすげえよ!ケンシロウとかよりもさ!』
あの時から自分をヒーローとして尊敬していた加藤。その加藤を傷つけられた衝動からなのか、さらに玄野のスーツの力が強くなっていく。
「やっぱ計ちゃん…すげえよ…な…」
加藤は虚ろになる目で玄野の戦う姿を見ていた。
そして、ベキィ!
「グアアアア!?」
大ネギ星人の左手が折れた。苦しそうに膝を着いてもがく大ネギ星人。
「ネギ…ネギあげます。許して…ください…」
子供のネギ星人のように懇願しだした。
「はあ…はあ…許すかよ…誰が!」
「計ちゃん…もういい」
加藤が掠れた声で言った。
「加藤!?」
「加藤さん!」
「加藤君!?」
三人はすぐ加藤の元に集まった。
「もういいだろ…元々、あのネギ星人に手を出した俺たちが…」
その時、大ネギ星人の体をワイヤーらしきものがぐるぐる巻きに絡めとった。
そして、いつの間にかいなくなっていた西が現れる。手には子供ネギ星人に使われたのとは別のY字型の銃が握られていた。
「お前…いつからそこに…」
「いたよ。ずっとね。玄野…だったっけ?ほら」
西はX字型の銃を手渡した。
「今回の点数はあんたにやるよ。にしても、俺以外でここまで生き残れた奴は久しぶりだな」
玄野は震える手で大ネギ星人に銃を構えた。
「…撃ったら、どうなる?」
玄野が震える声で尋ねると、西は酷薄な返事をした。
「当然、死ぬよ」
「!?」
「見たいだろ?こいつの死ぬとこ…」
その顔はあまりにも非情極まりないものだった。西はそれから、人の死体を見ていると気持ちがいいだろ?と、耳を疑うことばかりを口にしだした。不快感を覚えた。さっきまでがそうだったように、こいつは人の死を楽しみすぎている。人間として踏み込んではいけない領域に踏み込んでしまっている。
「あんた予想通りだよ。俺と同じ目をしてる。死を見るのを楽しんでる」
「…ざけんな」
その玄野の言葉に西はつまらなそうな顔をした。
「んだよ。がっかりだなマジで」
彼はY字型の銃を構え、引き金を引くと、大ネギ星人はジジ…と音をたてながら光のレーザーとなって消えていった。
「今のは…?」
ジンが恐る恐る尋ねた。
「こいつはYガン。捕獲用のやつ。さっきあんたに渡したのは…」
西は玄野からX字型の銃を手にとる。
「Xガン。ぶっ殺す時に使うやつだ。他にもこれの強化版とか刀もあ
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