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ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX
レッドジャイアント
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「う…うわあああああ!!」
「撃て!撃て撃て!」
山田の悲鳴がこだまし、稲森が喚き出す。彼らは銃を掲げて引き金を引く。
しかし、大ネギ星人は畑中の頭を掴んで盾代わりに防いだ。その後…畑中は無残に砕け散り、その返り血で茫然と立ち尽くす加藤を除く彼らに、大ネギ星人の刃が迫ってきた。
加藤は我にかえって残った山田たちを庇うように大ネギ星人の前に立った。
「止せ…止めろおおおおおおおおおお!!!!」
加藤の懇願も虚しく、大ネギ星人の刃は加藤たちに襲いかかった。



玄野とジンは岸本、そして加藤を追っていた。しかし、地図がないので道に迷っていた。
その途中、奇妙な音が頭の中から流れてきた。

ビンボロぱんぽん…

「なんだこの音…お前の携帯?」
玄野はジロッとジンを見た。
「あの…僕じゃ…」
とジンが呟いた時、彼らは一瞬もどしそうになった。ミッション開始時に別れた鈴木の死体が目の前に転がっていた。しかも、頭が原型を留めてないまま…
(まさかこの音…!)
危険を感じ、青筋をたてたジンは何かに気付き、玄野を引っ張りだした。
「玄野さん戻って!」
「え!?」
逆方向にすぐ走ると、音は鳴り止んだ。
「爆弾が頭の中に…?」
「は!?じゃあさっきの奴…星人じゃなくて爆弾に殺られたってのか?」
玄野は信じられないと言ってるような表情を浮かべていた。それはそうだ。頭のの中に爆弾などいつ埋め込まれたのだ?手術でメスを入れられたこともないのに。
「多分、ネギ星人を倒さないと…帰れないってことじゃ…」
「ち…」
玄野とジンはネギ星人を探しに走り出した。



再び加藤たちと別れた道を通り、さらにその向こうへ歩きながら二人はネギ星人の捜索を続けていた。
そこに目にしたのは…
「…!」
無残に斬殺された山田たちと、一人手首を切られて意識が遠退こうとしていた加藤が倒れていた。その側に岸本が涙目で加藤の名を必死に読んでいる。
「加藤君!加藤君!」
そんな彼女にも大ネギ星人の魔の手が迫ってきた。
「!」
ジンは見てられなくなり、もうスピードで走って大ネギ星人をタックルで突き飛ばした。
「グバアアアア!?」
大ネギ星人は一軒の家の塀を突き破ってぶっ飛んだ。
「「「!?」」」
玄野、岸本、そして突き飛ばした本人のジンには何が起こったか理解できなかった。よく見ると、ジンの着ているスーツが膨れ上がっている。
(「変身」してもないのにこの力…一体!?)
ガラッという塀の瓦礫の音に反応してジンはすぐサッと身構えた。しかし、大ネギ星人は出てこなかった。
「…?」
一体どうなったのだろうか?いや、出てこなかったのではない。彼らの真上に高くジャンプしていたのだ。しかも、標的はジンではなく、玄野のすぐ側にいる岸本だった。
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