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ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX
レッドジャイアント
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西の言葉に反応し、興奮しながら銃を手にその影の主、ネギ星人を追った。見たところ、そのネギ星人は黒い玉に表示された顔写真の子供そのものだった。きっちり緑色の肌と髪がある。
西の話に、強い信憑性を感じた彼らは、いっせいにネギ星人のほうへ走り出す。
「待てやこらあ!」
彼らの人影は路地の裏の階段をかけ上がっていく。やがてネギ星人は別宅の車庫に追い詰められた。
「やっとか…この野郎…」
畑中が先頭に、五人はゆっくり近づいていく。その中に西の姿はいつの間にかいなくなっていた。
「ネギ…ネギあげます」
ネギ星人は長ネギを手に、彼らに懇願するように言った。いや、実際懇願していたのだ。ネギと引き換えに命だけは助けてくれと言っている。自分の身に危険が迫っているのを感じている。
「よくできてんじゃん。被りモンにしちゃ」
稲森はそれを無視して銃を向ける。
突然ネギ星人は顔を歪ませ、大量の鼻水を吹き出した。当然目の前の畑中たちに悪臭と共にかかってしまう。
「うわあ!」
「なっ、てめえ!」
その隙に逃げ出そうとしたネギ星人だったが、鼻水をモロにかけられた畑中は血眼でネギ星人の服を掴んで逃がさなかった。
「帰れる…あの生意気な総理を今度こそ」
鈴木はネギ星人退治を余所に一人路地を通って自宅に帰ろうとしたが…
パァン!
誰も見てなかったが、それは誰もが一度はぞっとする光景だった。彼の頭は突然吹き飛ばされた。破裂した彼の頭から、小さな金属の塊が転がった。
その頃、さっきの場に残ったのは玄野、加藤、ジンともう一人は女の子だ。
「えっと…ここはどこだったんだ?」
加藤は近くの電信柱に張られていた地名の書かれた板を見ると、「一の宮」と表記されていた。
「一の宮?どこなんだ?」
「あの…」
加藤が歩き出した時、女の子が話しかけてきた。玄野は密かに(かわいい…超好みだ…)と心の中で下心丸出しの言葉を呟いていた。
「一体、何なんです?私、生きてるんですか?」
「え、と…とりあえず帰るんだろ?」
「はい…あ!そういえば、まだ名前…」
女の子は名前を尋ねてきた。
「俺は、玄野計」
気取ったように言う玄野。女の子からちょっといい目で見られたがっているようだ。
「平賀、ジンです。ジンで構いません」
「俺は加藤。加藤勝」
「加藤さん…君?」
どう彼を呼ぼうか少し迷った女の子に加藤は「どっちでもいいよ」と言った。
「あの、あなたの名前は?」
今度はジンが女の子に名前を訊いてきた。
「私は…岸本恵です」
(ケイ…俺と同じか…)
玄野はなんとなく名前が同じことに不思議な感じを覚えた。
(にしても不味かったかな〜…こんな格好じゃ夜道もまともに歩けやしねえ…)
その時、加藤は階段を必死に登ってネギ星人を追いかける畑
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